売れるアーティストと売れないアーティスト

ここ3年くらいは年に2回夏フェスに行っている。

ある程度それで満足していたので、ライブハウスへ足を運ぶ回数はかなり減っていた。

一時期は1ヵ月に1回はライブハウスに行っていたが今では、年に3回ほど。

そしてつい先日、今年2回目のライブに行ってきた。

やっぱりライブハウスはいい。特にあの独特な匂いが好き。

夏フェスと比べると圧倒的に音がいいので、音楽を聴く環境としてはフェスとは比較にならないくらい。

どうしてもMomというアーティストのライブが見たくて今回はチケットを取った。Momのライブを見るのはこれで2回目。前回見たのはちょうど1年前の同じ時期だったと思う。

Momの存在を知ったのは、東京で古着屋やDJをしている奥富さんのTwitterで紹介されているのを見てから。「東京」という曲がぼくの好きな世界観と完全にマッチしていてそこから一気にハマった。

残念ながら先日のライブでは東京やマンアフターマン、夏の魔法18といったぼくが特に好きな曲が流れなかったので、ちょっと消化不良なところがあったけれど、それでも十分楽しめた。

MomのあとにはYAJICO GIRL、バレーボウイズが参加している公演だった。

初見だったYAJICO GIRLもかなりかっこよかったのだけれど、バレーボウイズの演奏が圧倒的すぎて正直MomもYAJICO GIRLもぶっとんだ感はある。

それくらい圧倒的だったと思う。

これ以降は、音楽の専門知識がまったくない素人が書きたいことをただ書くだけなのでご了承ください。

バレーボウイズはそれ以外の演者と比較して一発目の音が全然違った。

最初の音が鳴ると同時にバチっとスイッチが入ったように空気感が変わった。多分あの会場にいたひとなら誰もが気がついたと思う。

その空気感を支配したのは、男女ボーカルの前田さんとオオムラさんの二人。

この二人がとにかくすごかった。

いや、ほんとすごいしか表現のしようがない。

表現者としてただただ美しかった。

演奏や歌で魅せることは当然として、それ以外の部分もしっかり考えて魅せることを意識しているように思えた。

あと、二人の表情が豊かだった。うれしいとか楽しいとかそういう感情は他の演者にもあったような気がするのだけれど

それ以外の悲しいとか苦しいとかいろんな感情がいりまじって歌っているように見えた。そしてそれがめちゃくちゃカッコよかった。

それから嘘がないと感じた。

他のバンドがうさんくさかったわけでは決してない。

でもなぜバレーボウイズの演奏を見て聞いているときに、嘘がないきれいなバンドだなーと思った。これはまあ、ぼくがそう感じただけ。

タイトルに戻るけれど、売れるアーティストの条件にどんな項目があるのかは知らない。けれど、そのひとつに場の空気を支配する能力は必ずあるなと思った。

そしてそのカギを握るのは一番最初に出す音のような気がする。

<<<本日の一曲>>>

知らないひとは是非!


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