【サービス業の会計処理🛫】仕掛品・役務収益/費用に対する仕訳について:エッセンシャル会計学 No.9
会計・財務についてもっと学びたい🔥
会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています
今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥
さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいと思います
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います
ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖
前回のお復習い📑
サービス業の会計処理
サービス業とは、物品を販売する業種を小売業・卸売業というのに対し、サービスを提供し対価を得る業種とご理解いただければと思います
例えば、塾、ホテル、コンサルティングなどが該当するのではないでしょうか
加えて、サービス業の多くは、代金を前受けするという形態をとっている点は覚えておいてくださいね
サービス業に対する会計処理は以下の3パターンに分かれているのではないかと考えています
① 代金の前受時に処理するパターン
サービスを提供する前に代金を受け取った
場合、「契約負債」勘定(負債)
または「前受金」勘定(負債)で処理します
例1)
当社は有料でコンサルティングセミナーの
企画開催を行っている。
本日、来月行われるセミナーの
受講料2,000円を現金で受け取った。
(借)現金 1,000 (貸)契約負債 1,000
② 役務費用の支払時に処理するパターン
これは、サービスに関連する費用を支払った
場合、いったん支払額を「仕掛品」勘定
(資産)で処理するということです
なお、「仕掛品」勘定で処理した金額は、収益を認識するタイミングで、その収益に対応する金額を費用に振り替えます
例2)コンサルティングセミナー講師の人件費および教材制作費を合わせて1,000円現金で支払った。
(借)仕掛品 1,000 (貸)現金 1,000
仕掛品(資産)はサービス業において
サービスに関連する費用の支 払額をいったん処理する勘定であり、役務収益はサービス業における売上、役務費用はサービス業における売上原価となります
なお、補足ポイントとなりますが「仕掛品」
勘定は、工業簿記で習う勘定科目で、かかった製作費のうち、まだ製作途中の場合の金額を意味することになります
したがって、仕訳の段階では、まだサービスの提供途中(もしくは提供前)ですので、いったん「仕掛品」勘定とすることになります📝
③ 役務提供時に処理するパターン
サービス業では、小売業等とは一部異なる
勘定科目を用います
すなわち、小売業等の収益は売上、費用は売上原価ですが、サービス業の収益は役務収益
費用は役務費用となるということです
例えば、上述したコンサルティングセミナーが当日に開催された場合の仕訳は以下のようになるということです📝
(借)契約負債 2,000 (貸)役務収益 2,000
(借)役務原価 1,000 (貸)仕掛品 1,000
このように、なお、サービス提供途中で決算日となった場合、提供した部分について、収益および費用に振り替えていくことを抑えておきます
最後に、以下の仕訳例題を確認しておきましょう
当社は、英語塾を経営しており、事前に受け取った1年分の受講料10,000円を契約負債勘定に計上し、支払った役務費用5000円を仕掛品勘定に計上している。
本日、決算日をむかえた。なお、決算日現在、講座の75%が終了している。
(借)契約負債 7,500 (貸)役務収益 7,500
(借)役務原価 3,750 (貸)仕掛品 3,750
・役務収益=受講料10,000×75%=7,500
・役務原価=役務費用5000×75%=3,570
ここでも、なお、サービス提供途中で決算日となった場合、提供した部分について、収益および費用に振り替えていますね📝
なお、補足事項が1点ありますので解説います
これは、仕掛品という勘定科目を用いない場合についてです
すなわち、仕掛品勘定を用いない場合には役務収益が発生するタイミングと、役務費用が発生するタイミングにほとんど差がないということになります
したがって、この際は「仕掛品」勘定(資産)を経由せず、直接「役務原価」勘定(費用)を計上していきます
例えばのケースは以下の通りです
当社は旅行業を営んでおり、事前に受け取ったツアー代金2,000円を契約負債勘定に計上している。
本日、ツアーを催行し、ツアーの交通費等750円を現金で支払った。
(借)契約負債 2,000 (貸)役務収益 2,000
(借)役務原価 750 (貸)現 金 750
このような場合では、役務収益が発生するタイミングと、役務費用が発生するタイミングにほとんど差がないため、直接「役務原価」勘定を計上することになります💖
今回のサービス業の会計処理におけるポイントを整理しましょう
➀代金の前受時
(借)現金等 ×× (貸)契約負債 ××
②費用の支払い時
(借)仕掛品 ×× (貸)現金等 ××
③役務の提供時
(借)契約負債 ×× (貸)役務収益 ××
(借)役務原価 ×× (貸)仕掛品 ××
このような仕訳&資金のフローを抑えておきたいですね
私が考える会計学を学ぶ意義💖
会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません
なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです
ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう
私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています
例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります
総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう
そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥
会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう
これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのが求められると思います
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥
なお参考資料は以下の通りです
おすすめマガジンのご紹介🔔
こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです
改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました🍀
だからこそ、ご縁を大切に
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば
大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
お気軽にコメント、いいね「スキ」💖
そして、お差し支えなければ
フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!