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【荷為替手形の作成🔖】貿易取引に必要不可欠な「カミ」とその点検事項について📚:貿易実務検定C級対策 No.72
今回は、輸出代金の回収という
テーマの中で信用状取引の場合
について、考えていきます👍
具体的な内容としては
・荷為替手形の作成
・保険証券と保険証券の裏書
・荷為替手形&船積書類の点検
という3つを解説したいと思います。
検定試験対策も含めて
英単語とセットで覚えましょう💛
前回のお復習い💖
荷為替手形の作成🌟
信用状(L/C)決済において輸出者は
船積が修了すると、信用状で要求
されている船積書類を取りそろえて
これらの書類とともに銀行へ持ち込む
「荷為替手形(Documentary Bill)」を
作成することになります👍
荷為替手形は、通常「組手形」といって
輸入地への送付途上での紛失を勘案して
2枚作成され、銀行から送付される際に
各々別の航空便で送付されます🔖
手形の記載事項とキーワード🔑
①手形番号(左上):No.
②手形金額(数字)
③振出地(右上)
④振出日(③の右):Date
⑤手形期限 文章の始まり
※一覧払い:At ××× sight
⑥第一券:FIRST Bill
※通常手形は組手形(Set bill)です。
⑦第二券の無効文言
"(SECOND of the same tenor
and date being unpaid)"
⑧支払指図文言:Pay to
⑨受取人(買取銀行):⑧の後
⑩手形金額(文字):the sum of ~~
⑪対価文言:Value received and charge
the same to account of XX.
⑫信用状に関する情報
・信用状発行銀行(Drawn under~~)
・信用状番号
・発行日
⑬名宛人(左下): To The BANK OF~
※L/C取引の場合には、L/C発行銀行
が名宛人(To~)となることが一般的
⑭振出人(右下):Drawer
⑮署名(右下):Signed
以下に、信用状付輸出荷為替手形(第1券)
のサンプルを掲載させていただきました。
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結論、荷為替手形
(Documentary Bill of Exchange)とは
以下のように説明できます。
輸出者が、輸入者や信用状発行銀行等を
名宛人として、輸出者の取引/買取銀行を
額面金額の受取人として振り出した
為替手形に、船荷証券、保険証券
インボイス等の船積書類を添えたものです。
船荷証券と保険証券の裏書📝
信用状上の船荷証券(B/L)の条件
によりB/L裏面に裏書が必要な場合
輸出者が保険料を負担する
CIP(運送費・保険料込み)
CIF(運賃・保険料込み)条件で
輸出者が被保険者(Assured)と
なっている保険証券の場合には
これらの証券に、輸出者の裏書
が必要になります🔖
船荷証券(B/L)の裏書
船荷証券(B/L)は貨物を受け取る権利を
証券化した有価証券であり
指図式B/Lにおける貨物の所有権は
B/Lに記載された荷送人(Shipper)です。
そして船荷証券上の貨物の所有権を
移転させる(⇔流用性を持たせる)ため
には、その荷送人による白地裏書
(Blanc Endorsement)が必要となります🔖
貨物は、最終的には買手である輸入者に
渡らなければならないのですが
船荷証券が記名式ではなく、荷送人が
輸出者の指図人となっている場合では
もし輸出者が指図のために白地裏書を
しなければ、輸入者がその貨物を
引受けられないことになります💦
このような事態を防ぐために、輸出者は
銀行へ船積書類を提出する際、B/Lに
白地裏書(Blank Endorsement)をします。
輸出者の白地裏書が必要なケース
輸出者の白地裏書が必要なケースとは
B/Lの荷受人(Consignee)欄が
「to order」or「to order of shipper」
となっている指図式の場合です🔖
そして、この場合の裏書き方法は
白地裏書(Blank Endorsement)であり
輸出者が単純にB/Lの裏面に
サインのみをする形となります👀
この白地裏書をすることによって
B/L上の権利は「輸出者の指図人」
へと移転することになります🔑
つまり、この後B/Lを持っている人が
その指図人とみなされることになるので
貨物を引き取る権利を有するのです😊
したがって、輸入者の代金決済が完了
するまでは、船荷証券(B/L)を保有している
信用状発行銀行が貨物引取りの権利
を有しており、輸入者が代金決済を
した後で、船荷証券が銀行から
ようやく輸入者へと引渡されるので
このタイミングで、貨物を引取る権利も
輸入者へと移転することになるのです👍
保険証券(Insurance Policy)の裏書🏥
貿易条件(インコタームズ2020版)が
CIP(運送費・保険料込み)や
CIF(運賃・保険料込み)などで
輸出者が保険料を支払う場合に
保険証券(Insurance Policy)は
保険料を支払った人、すなわち
「輸出者」に宛てて交付されます👀
この場合、事故が発生した場合の
保険金の受取人である被保険者は
保険証券上では、輸出者となっています。
ところが、貿易条件のお復習いも兼ねて
CIF(運賃・保険料込み)は船積時
CIP(運送費・保険料込み)では
運送人への貨物の引渡し時に
貨物に対する危険負担は、既に
輸出者から輸入者へ移転しています👍
そのため、輸出者は「荷為替手形の買取」
という形で既に輸出代金を受け取れるので
この保険金は、輸入者が受け取れるように
しなければなりません💦
このためには、保険証券上における
保険金を受け取る権利を
「輸出者から輸入者へと譲渡」する
必要があると言えますね👀
そのために保険証券にも
「輸出者の裏書」が必要となります🔖
なお、このケースの裏書きも
単に輸出者が署名するだけの
「白地裏書」となります。
本日の解説はここまでとします!
荷為替手形の概要、ならびに
船荷証券と保険証券の裏書について
ご理解いただけたでしょうか??
次回は、荷為替手形・船積書類の点検
というテーマについて確認しましょう!
なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。
英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨
貿易実務のエキスパートを目指したい🔥
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まずは、初級レベルの該当するC級の取得を
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最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!
※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏
これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
お気軽にコメント、スキ&記事の共有
そして私のアカウントをフォローして
いただけると大変嬉しく思います✨
今後とも何卒よろしくお願いいたします!