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エンジニアブログからYouTubeデビューまでの挑戦と成果

2024年はエンジニアとしての活動を大きく広げた一年でした。今年はブログ記事が3.1万回も読まれ、Webメディアでのライターデビューや有料記事の公開にも挑戦しました。さらに、YouTubeチャンネルを立ち上げ、英語圏への進出も果たすなど、新たな領域に次々と挑戦し続けた成果を振り返ります。この記事では、今年のハイライトやそこで得た貴重な経験を振り返り、来年に向けた目標や展望についてもお話ししたいと思います。


2024年の振り返り

エンジニアブログの成長

昨年は旅行やガジェットに関する記事が多く読まれていましたが、今年は技術系の記事が読まれるようになってきました。特に、初心者から中堅エンジニア向けの実践的な内容が注目され、アプリ開発のチュートリアル記事が上位にランクインしています。

技術ブログには文法や最低限のコマンドを解説する記事が多くありますが、実際のプロダクト開発を通じて文法や開発フローを解説する記事はまだ少ないと感じていました。そこで、現場でのプログラミングや開発手法を学んでいく過程を記事や動画で再現できれば、より実践的で価値のあるコンテンツになるのではないかと思い、動画と記事を組み合わせたスタイルで執筆することに挑戦しました。

注目を集めた記事トップ3

Todoアプリを作ろう(初級編)
この記事は昨年に続いて今年も最も多く読まれている記事となり、現在の累計閲覧数は6,694回に達しました。この記事は初心者が「プロダクト開発を通じてプログラミングを学べるように」との思いを込めて投稿したものだったので、多くの方に読まれているのはとても嬉しかったです。特に、Pythonを使って何かを作ってみたいと考えている方には、ぜひおすすめしたい内容です。

Git&GitHubでチーム開発する方法
バージョン管理ツール「Git」と「GitHub」を、エンジニア初心者にもわかりやすく解説するために書いた記事です。自分自身、マニュアルライターからキャリアをスタートし、Webアプリ業界に入ってから「Git」と「GitHub」の使い方を習得するのにかなり苦労しました。近年、未経験からWebアプリ業界に転職する方が増えている中で、同じ苦労を繰り返してほしくないという思いからこの記事を執筆しました。これらのツールを使いこなせるようになると、従来Excelやフォルダで管理していたものをシステム化でき、アプリ開発により集中できるようになります。「Git」や「GitHub」をまだうまく使いこなせていない方は、ぜひ参考にしてみてください!

React・TypeScriptでTodoアプリを作成しよう
フロントエンドの技術で勢いのある「React」と「TypeScript」を活用してTodoアプリを開発していく記事です。TypeScriptは年々注目度が高まっている言語でWebアプリを開発している方にとって習得しておいて損はない言語だったので記事を書きました。

TypeScriptはJavaScriptの課題点を補う目的で開発されており、そのために複数の特徴を持っています。JavaScriptの不都合を改善し、より利便性の高さを備えた言語がTypeScriptといえるでしょう。プログラミングはソースコードの可読性が重視されますが、データの型を宣言するTypeScriptでは、分かりやすさ、読みやすさにより配慮できます。

特にTypeScriptについては、人気が上昇しています。Stack Overflowによるプログラミング言語の人気調査でも、2021年は30.19%の開発者が利用し7位、2022年は34.83%で5位、2023年は38.87%で5位と、TypeScriptの人気が高く普及度合いも進んでいるのが分かるでしょう。

TypeScriptの将来性は?特徴やメリット、習得方法を解説

ちなみに去年は半年間noteで記事を書き続けた結果を振り返る記事を執筆しました。1万回以上読まれる方法やnoteの活動をきっかけに会社で勉強会を開催したことなどを記載しました。noteでの発信を始めたい方や継続の重要性を知りたい方におすすめの内容です!

累計3.1万回の閲覧達成

これまでに累計3.1万回読まれた記事を通じて、エンジニアとして注目しておきたい新しいサービスやトレンドを、週に5日ほどのペースで投稿しました。また、月に1回のペースで、初心者から中堅エンジニアを対象にしたアプリ開発に関する記事も公開し、多くの読者に役立てていただきました。

246本の記事の内訳は以下のグラフのようになっています。約90%はつぶやきによって閲覧数やスキが獲得されていました。平日に投稿することで多くの方に目に留めてもらい、その流れでアプリ開発に関する記事も読んでいただけたのではないかと思います。また、今年の閲覧数は前年の1万回から約3倍の3.1万回に増加しており、つぶやきが大きな拡散力を持っていたと感じました。

ただし、閲覧数が増加した一方で、フォロワー数はあまり増えませんでした。このことから、つぶやきは閲覧数や「スキ」を獲得する手段として活用し、記事はフォロワーを増やす目的で投稿するといった使い分けが必要だと感じました。

ライター活動への挑戦

Webメディアに記事が掲載される

東京報道新聞さんからお誘いをいただき、記事を投稿する貴重な機会を得ることができました。noteで情報発信を続けていた中で、Webメディアから初めてお声がけをいただいたので非常に驚きました。

地域の人口減少や働き手不足といった社会問題に対し、さまざまなテクノロジーがどのように貢献できるのかに興味を持っていたため、自治体でのAI導入事例を調査しながら記事を執筆しました。記事は佳作だったのですがWebメディアに自分の記事が掲載されるという貴重な経験ができてとても嬉しかったです。

有料記事への挑戦

今年から有料記事の執筆に挑戦しました。無料記事のように閲覧回数や「スキ」を直接得ることは難しいものの、記事の価値をどう伝えるかや販売のコツを少しずつ理解できたので挑戦して本当に良かったと感じています。

ビジネスモデルの試行錯誤

ビジネスモデルは下のYouTuberの方を参考にしました。

エンジニアに興味がある多くの方の助けやきっかけになるように、ビジネスの流れは以下のように考えていました

  1. YouTube動画でアプリ開発を促進
    視聴者にアプリ開発の方法をわかりやすく伝える。

  2. 有料記事の購入を誘導
    視聴者の中から、時短でアプリを開発したい方、動画で紹介したコードが欲しい方、またはコードの詳細な解説が必要な方が記事を購入する流れを作る。

  3. 売上をコンテンツ制作に再投資
    売上金を記事制作や動画編集に投資し、より質の高いコンテンツを作成する。

  4. 収益の活用で効率化
    売上が一定額に達したら動画編集を外注し、開発の現場で役立つアプリ開発にさらに注力できる体制を整えることを目指す。

ちなみに、マーケティング戦略は下の記事で紹介しているので良かったら覗いてみてください。

売れた記事ランキング

最初は全く売れる気配がなく、諦めかけていたのですが、今年中に1つ以上購入していただけたことで、少し安心しました。
ちなみに、売れた有料記事の内訳は以下の通りです。

1位 Rustで家計簿ツールを作ろう
7年連続でエンジニアに愛されている言語「Rust」を使って家計簿管理ツールを作成する記事が人気を集めました。この記事では、コマンドラインツールを開発しながら、Rustの実装方法やCRUD操作(Create: 作成、Read: 読み込み、Update: 更新、Delete: 削除)を学べる内容に仕上げており、プログラミング初心者にも高く評価されています。

2位 シルエット画像変換アプリを作ろう
Rustを使ってWebブラウザ上で高速に動作するWebAssembly(Wasm)を実装し、画像をシルエット化するアプリを作る記事が好評で売れました!WebAssemblyは、Webデザインツール「Figma」やブラウザゲームなどで利用される重要な技術であるため、フロントエンド開発に関わる方々からも高い評価をいただきました。

最新有料記事

画面に配置するボタンや入力欄の制御を記載する「画面設計書」を自動生成するアプリをChatGPTとPythonを使って開発し、その作り方を記事にまとめました。このアプリは実務で画面設計書を作成する時間が取れず苦労した経験から思いついたものです。Webアプリ開発の現場では仕様が日々変わることが珍しくないため、効率化の手助けとなるこのアプリは開発者の間で非常に好評でした。

やってみた感想

今年は有料記事を販売し始めた初めての年だったため、大きな利益には繋がりませんでしたが、自分が作成した記事が誰かの役に立ったことを実感できてとても嬉しく思いました。来年はアプリ開発だけでなく、記事の解説をさらに充実させ、多くの方に役立つコンテンツを提供していきたいと考えています。

YouTubeへの挑戦

noteでアプリ開発の記事を執筆していく中で、開発手順や実装ミスのリカバリー過程などを実際に見ることができるコンテンツがあればより面白く、学びやすいのではないかと考えました。そこで、実際の実装シーンを録画して動画としてアップロードすることにしました。

この動画は、視聴者が実際の開発過程を追体験できるように構成し、リアルタイムでの問題解決の様子を共有しています。

ちなみに、下のサムネイルがYouTubeチャンネルへのリンクです。3月に本格的にチャンネルを開始し、現在では視聴回数が1,100回を超えました!引き続き、より多くの方に見ていただけるよう、コンテンツの充実を図っていきます。

動画編集ソフトを活用

Adobeなどの有料ソフトを使うか迷ったのですが、お金をかけずに続けたいなと思って無料でも使える「DaVinci Resolve」を使うことにしました。

DaVinci Resolveは、編集、カラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクションをひとつのソフトウェアに融合した、世界唯一のソリューションです!エレガントでモダンなインターフェースは、初心者でも即座に習得でき、簡単に操作できますが、プロの作業にも対応できるパワーを備えています。DaVinci Resolveでは、複数のアプリケーションを習得したり、タスクごとにソフトウェアを切り替える必要がないので、高品質でスピーディな作業が可能。これは、全過程を通してカメラオリジナルの高画質で作業できることを意味します。つまり、ひとつのアプリケーションで自分専用のポストプロダクションスタジオが手に入ります。何より、DaVinci Resolveを学ぶことで、ハリウッドの専門家たちと全く同じツールを習得できます!

DaVinci Resolve 19

有料版にはAI機能や高度なフィルターなどが搭載されていますが、自分は動画のカット、字幕挿入、図形挿入といった基本的な機能だけを使いたかったので、無料版を選びました。

図形の挿入や字幕の入れ方には少しクセがありましたが、1,2回作品を作るうちに自然と使い方が身につきました。

動画編集の勉強法

字幕の付け方や図形の挿入方法はYouTubeで学びました。最近では、動画編集で分からないことがあれば、YouTubeのチュートリアル動画を見て解決しています。

本で学ぼうかとも考えたのですが、動画のアニメーション部分や複雑な設定方法などは本だけでは理解しきれなかったので、ひたすらYouTubeにアップされているチュートリアル動画を見てやり方を覚えました。

ショート動画で視聴者を引き込む

最初はXやnoteのつぶやきで宣伝していたのですが、文字を読む方々は長い動画にはあまり興味を持たず、動画の視聴が伸びませんでした。そこで、アプリ開発のメリットを紹介するショート動画を作成してみました。

その結果、ショート動画を見た方が本編の動画にも興味を持ち、視聴してくれるようになりました。ショート動画は視聴者に短時間で興味を引き、本編動画へと誘導する効果的な手段となるため、とても効果があったと実感しました。

英語圏への進出

YouTubeのアナリティクスを確認したところ、日本からの視聴者がわずか9%という結果が表示されていました。このデータが示すのは、日本で視聴している方が本当に少ないのか、あるいはYouTubeアカウントに登録していないために正確に表示されていないのかのどちらかだと思いました。そこで、英語版を作成してその反応を見てみることにしました。

もしこれが成功すれば、英語を話す人口が15億人、対して日本の人口は1.2億人なので、日本語の動画よりも遥かに多くの再生数を得ることができるのではないかと考えました。

世界には英語を実用レベルで使用している人(英語人口)が15億人もいる。世界の総人口は推定73億人だ。英語を習得すれば世界中の5人に1人と意思疎通できるということだ。

一方で、驚くことに世界の英語人口15億人のうち、ネイティブ・スピーカーはたった1/4(25%)の3.8億人しかいない。残りの3/4(75%)の11.2億人は、第二言語/外国語として英語を習得した非ネイティブ・スピーカーなのだ。

第二言語/外国語として英語を使用している人口がこれほど多いという事実が、英語が世界共通語である理由の一つといえるだろう。

世界の英語人口15億|日本も急増中!英語を習得すべき8つの理由

英語版コンテンツの作成

英語版の文字は日本語の台本を「Deepl」で翻訳しました。

「DeepL」はGoogle翻訳よりも精度がいいのでよく使っています。

最初は音声をVOICEVOXの「春日部つむぎ」さんの声を使っていたのですが、英語には対応していなかったようなので、日本語と英語両方を「gTTS」で作成することにしました。

音声はpythonのライブラリ「gTTS」を使ってColabolatory上で音声生成アプリを作って英語を生成しました。

初の英語版動画の結果

最初の予想は英語版の方が日本語版よりも再生回数や総再生時間が多いと思っていました。

日本語版

英語版

結果は下のグラフのとおり、英語の再生回数が日本語に比べて0.6倍、総再生時間が0.3倍となりました。

原因とその対策

原因として以下の3点が考えられました。

  1. サムネイルに技術情報を載せすぎて、視聴者がどんな技術を習得できるかが分かりにくかった

    • 対策として、身につけてほしい技術のみをサムネイルにのせて、よりシンプルで直感的に分かるものに変更しようと思いました。

  2. 海外のチュートリアル動画は喋りながらプログラミング実況するスタイルが主流で、総再生時間が伸びなかった

    • 対策として、動画内の解説を多くして理解しやすさを向上させようと思いました。

  3. コーディング部分が小さく、スマートフォンで見るのが辛いため再生時間が伸びなかった

    • 対策として、コーディング部分を大きく表示してスマートフォンでも快適に視聴しやすいようにしようと思いました。また、重要なコード部分は画面分割やズームインを活用して強調するようにしようと思いました。

まだまだ英語圏への挑戦は始まったばかりなので、来年も続けていこうと思います。

まとめ

今年はWebマーケティングに特化して多くの挑戦をし、その結果、多くの方々から評価をいただけた年となりました。自分の成長を実感し、挑戦して良かったと心から感じています。来年は、今年の経験や反省を活かし、さらに魅力的で価値のあるコンテンツを提供できるよう努力していきたいと思います。

この記事以外にもさまざまな記事を投稿していますので、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!

それでは、皆様、良いお年をお迎えください!


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ケン吉
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