見出し画像

日本の「平和主義」は偽物 ⁉︎ その理由とは……

「憲法改正の議論について考えるきっかけをつくりたい」

そのような思いで憲法BlueWaveが主催してきたイベントが「TOKYO憲法トークライブ」です。
平成30年の結成以来、過去5年間にわたり6回開催してきました。

その記念すべき第1回目の講師は、カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート先生です!

そのご講演を収録した憲法BlueWaveの書籍『今こそ問う!日本の平和と憲法改正』から、特に印象的だった箇所を紹介致します。

講演中、ケント先生は参加者に「平和主義ってなんでしょう?」と問いかけられました。
参加者は「平和主義とは、戦うことをせずに相手の要求を呑んで、表面上のいざこざを行わないように、穏便にすること」と答えますが、ケント先生は「私は違うと思う」として、次のように続けます。
(以下、ケント先生の発言を引用)※本書より

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平和主義とは、戦争がないという状態、結果のことを指しているだけであって、「手段」については言っていないのです。
そもそも、日本で言われている「平和主義」は誤訳です。日本で言われているのは、英語のパシフィズム(pacifism)のことです。日本語に正しく訳すと、「不戦主義」となります。つまり、日本でいう「平和主義者」とは、「不戦主義者」のことを指します。
戦わなければ平和になるというこの考え方は、本物の平和主義ではありません。本物の平和主義とは、戦争がない「状態」を維持することに苦心します。そのために必要な手段は、「戦わないこと」ではありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平和を主張することと、平和を実現することは全く異なるのだと気付かされます。
その後の文章では、「不戦主義」の何が問題なのかを具体的に語っておられます。
気になる方は、ぜひ本書をご覧ください!

『トークライブ 今こそ問う!日本の「平和」と憲法改正』
憲法BlueWave[編]/A5判・並製152頁
税込1,320円

【著者一覧】
ケント・ギルバート(カリフォルニア州弁護士)
伊藤 俊幸(元海将)
ジェイソン・モーガン(歴史学者)
河野 克俊(第5代統合幕僚長)
石 平(評論家)
兼原 信克(元国家安全保障局次長)
ナザレンコ・アンドリー(在日ウクライナ人・評論家)
谷口 智彦(安倍元総理の外交スピーチライター・元内閣官房参与)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?