赤ちゃんさわらないでキーホルダー
表題の物を作成している市井の方がいるようです。
数年来のコロナ禍、他者との接触が感染の遠因となる。そういう風に位置付けられてからニューノーマルというキャッチーなフレーズと共にあらゆる行動様式が変わってきましたねここ数年。
改めまして私自身も2人の子どもを育てている親です。
表題のモノにどうしても拭えない違和感があったので今日はそれを記事にさせてもらいます。
現下日本はあらゆる面であらゆる不平等や不条理を解消してきました。
高齢者介護の問題、女性の権利の問題や子どもに対する虐待など特に社会的弱者と見做される人々の権利向上など特にそういうところですね。まだ不十分だと思われるところが多いのは私も承知しているところですが。
そんな中でこのキーホルダーの話。
現役子育て世代だから思うのです。
自分達を中心に置く思考方法はまた違った形で不合理や不条理となって返ってくる
というのもこのキーホルダーを作成した方は前記した感染症対策なんかを主眼に自らの子に触れないで欲しい、という心持ちで作成していると推測されます。
それで多分納得するんですよ、世の大勢の人は。むしろ触りにいってしまう祖母世代の人達もなんの憂いもなく文面では納得をするんですよ。
ただそこから何に繋がるかっていう事をもっと想像して欲しいと思うんです。
「そうか。コレからは他人の子も自分の孫も含めて抱っこしてやったりするのは全くの悪意がない場合でもダメだよね。関わるのよそう。」
↓
家の近所に保育園建てます
↓
関わりもないし、関わりもしないでっていってきてるのに「そんなうるさい施設建てるのは反対です」
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「公園でボール遊びしててうるさいから110しよう。だって関わりがないんだものどこのだれの子なんか知らないしね」
間違いなくコレらの流れは須く地続きなんですよ。
その割に子育てで疲弊していたところを通りすがりの老婆に労ってもらって号泣してみたり、バスの中で赤ん坊が泣いているとイヤな爺さんに怒鳴りつけられて胸スカオバさん(リーマンのパターンもあり)に会心のカウンターを返してもらったりするバズがSNSで定期的に形成されます。
私が断っておきたいのはそういった胸スカおばさんや労いお婆ちゃんが現存して欲しいなら、さわらないでキーホルダーなんか作るべきでないというイチ意見です。
子育てを確実に誰の支援も受けず(行政や公共サービスは除く)夫婦のみで遂行できるというスーパーマンスーパーウーマンの方なら問題ないでしょう。
しかし凡人の私には明らかに無理ですね。
子ども1人ならまだしも、2人以上になると本当に育児は難易度が上がります。
だから私は警鐘を鳴らして行きたいんですね。
なんでもかんでも少子化の時代も相まって子どもを持ってる事や育児をしている事を奉る報道やネット論調のせいでその埒外にいる人々との共生を完全に忘れている。
我々子育て世代こそ改めて立ち位置、姿勢を考えるべきです。
育児に限りません。
とにかく人間は1人で生きていけないのですから。
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