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1)なぜ年始に定めた目標は達成できないのか?〜本当の自分はこんなもんじゃない

年末年始にかけて、去年の振り返りと目標設定は行われましたか?

振り返りや目標の設定は素晴らしいですよね。しかし、多くの方から「毎年目標設定はするけど、春にはすっかり例年通り」とも伺います。あなたの目標がいつの間にか消えてしまうのは、なぜなのでしょう。

ここで「目標そのもの」「目標設定の方法」を見直す人が多いと思います。しかし、目標達成に向けて行動できない原因は別にあります。

その原因とは次の2点です。

・「目標と自分の関係」が明瞭でない。
・自身の振り返り方、「自己観察の方法」がわかっていない


特に「自己観察の方法」を身につけ習慣的に取り組む事は特に重要です。
この方法を私は「内省の型」と呼んでいます。

内省には武道のような「型」があり、型の習得と応用によって「振り返り」「目標設定」「達成するための行動」を習慣化することができます。
「思考の罠」と「抜け出す方法」について、私が講師を担当する「WaLaの哲学」の受講者のよくある悩みと共にご紹介します。

思考の罠 その1
「本当の自分はこんなもんじゃない」


この記事では「本当の自分はこんなもんじゃない」という思考の罠について紹介したいと思います。

これは中2病ではなく、社会と積極的に関わっていこうとする者なら誰もが抱く感覚でしょう。しかし、そう思うだけで自らを変えようと行動していない人がほとんどだと思います。

では、どういう思考プロセスでつまづいてしまうのか。
以下のステップのいずれかではないでしょうか。

1)現状に満足 or 納得していない
2)外に目を向けてばかりで、自分のことを見つめていない
3)挑戦したが結果に納得していない。

①現状に満足 or 納得していない


ライオンはお腹が減らないと狩に行かないそうです。私たちも現状に満足・納得していると何かを始めたりしません。人類の発展は「現状に満足しない」ことに起因しているので、これ自体は大きな問題ではないでしょう。
満足はしていないものの、今の環境への感謝の念も忘れずに。

②外に目を向けてばかりで、自分のことを見つめていない

・失敗した人を見て「ああ、やっぱりな」と感じる。
・その失敗は「こうすれば失敗しないのに」と批評する。

口に出さずとも、誰しもがそんなことはあるかと思います。
人がやっていることを、最高の知性を持った自分が批評する。
これなら努力なく優越感を抱けます。SNSの負の側面かもしれません。
一方で、私たちの健全な理性はこうも言います。こんなことではダメだ。私も行動しよう。関係ない人の失敗を批判している場合ではないのだ。彼らはそこから学習・成長できるのだから。

しかし、他人を批評するほどのエネルギーが沸かず、行動することができない人が多い。では、どうして多くの人は動けなくなるのでしょうか?その理由は「自分がどういった存在で、何を願っている人間か」を理解していないからです。

多くの人の目は「自分の外に向いています」

・「世の中で起きていることは相応に知っている」
・「どういうことをやると、どういったことが起きるかを知っている」
・「あの人の失敗の原因はこれだ。それだと成功しない」

このように自らの外側は見えても、自分の内側が見えていない。

自分がどのような存在で自らの願いは何なのか、すなわち「自分の世界観」というものを持ち合わせていません。

「世界観」は世界とは異なります。そして、世界をどのように認識するかは「世界観」に依存します。世界の前に「世界観」があるのです。現代を豊かな社会と見るか、冷たい社会とみるか、争いの絶えない社会とみるか、法に基づく安定がある世界か。これらは世界観によって異なります。そして、その「世界観」とは何を理想と描くかによって異なります。

自分の「世界観」がなければ、内側から立ち上がる動機が現れるはずがありません。

自身の世界観を作るため、WaLaの哲学の受講者の方には徹底して以下の問いに向き合ってもらいます。

Who:自分とはどういう人間?
 (そもそも「人間」とはどういう存在?)
Where1:自分はどういう理想を持っている?
Where2:この現実世界をどのような世界として認識している?
 (実は世界認識は人によって異なります。)
Why:理想と現実二つの世界の差分の背景にどんな問題がある?
What:その問題の解決に必要なものは何か?
HOW:現実世界とどう関わるか

他者の一般論でなく自身の世界観に起因するものなら、理想世界とのギャップを放置すれば、理想とする世界にも近づくことができません。現在あなたが課題を感じているものは、一義的にはあなた自身の問題です。もし偶然その課題が解決されたとしても、あなた自身が行動した結果でなければ、あなたは疎外感を感じることになるでしょう。

こうしたことを深く理解すると、結果的に自らの世界を変える

"覚悟"

というものにつながり、自ずから行動するようになります。そのような人たちをWaLaの哲学を講師を通して、これまで幾度となく目にしてきました。

③挑戦したが結果に納得していない。


一度は挑戦したけど、うまくいかないからやめちゃった。

それは、本当にあなたが望んだ挑戦だったのでしょうか?他者から借りてきた世界観で決めた挑戦だったのでは?本当に私の人生に必要な挑戦なら、何度でも挑戦すればいいじゃないですか!一体何があなたの挑戦をやめさせようとしているのでしょう?それはどんな世界観に基づいてあなたの挑戦より重要視されているのでしょう?

実はあなたが重要だとする全てのものは、背景となる世界観を無意識のうちにインストールしていることによるものなのです。まず、自分が何かを感じる際、その背景にある世界観を検証する必要があります。

そして、あなたが「どのような世界観を選択するか」こそが、あなたが自己決定できるポイントなのです。

私たちは皆、同じ時空間にいながらも異なる世界観に生きています。夫婦も同僚も、皆、異なる世界観を持っています。自分が納得する世界観はどのようなものか、それがあなたの世界と異なる時に、あなたは大勢に合わせるのか、自分の世界観を貫くのか、自己決定すれば良いのです。そうすれば、挑戦して失敗したとしても自然と挑戦を続けることができるようになるでしょう。

おそらく、ここまで読んでいただいた方は「自らの世界観の深め方」について気になった方も多いと思います。その方法について「残り3回のメール」でそのエッセンスをお伝えしたいと思っています。

2024年は、昭和99年と言われたりしますが、世の中の仕組みが大きく解体しつつあります。桁上がりの100になる前に、自らの進むべき道や世界観を、まずは自分に明らかにする1年としたいですね。

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「自分の願いを知らずにどう生きるのか?」

自分の生きる道を知りたければ内省が不可欠です。
ご自身のポテンシャルを発揮するには、自分とつながる、つまり自身とつながる脳の回路を開発する必要があります。

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