4)内省の環境を作ろう
4月 WaLaの哲学の11期開始
にあたりお送りするシリーズの最後になります。
これまで3回に渡り
1)「本当の自分はこんなもんじゃない」という期待と恐れ
2)「今のままでいいわけじゃないけど・・」という変化への恐れ
3)「情報空間を密に」するための内省の型
についてお話ししました。
人によって内省を深めるタイミングや習慣は異なると思いますが、内省は自分らしい人生に必ず役立つでしょう。
しかし、こんな相談も受けます。
「内省し世界観を深めても、元に戻ってしまう」
「どうすれば世界観を保てるのか?(他人に引っ張られずに自分の世界観を保つことができるのか?)」
そう言った方々のために、今回は
内省の環境構築
についてお話しします。
私たちは自己存在の背景である、環境と切り離されて生きることは不可能です。故に、なりたい自分があるならば、自然となるような環境設計は極めて大切です。
①内省の型を持つ
内省は自分を省みること、なので問いは無限にあります。一方で何事にも基本の型というものがあります。これにしっかり答えられるなら、あとはその応用であると言えるような型を見つけることです。
前回もお伝えしましたが、以下はそのような型の一つと言えるでしょう。
Who:自分という人間がどういう人間?
(それ以前に、そもそも「人間」とはどういう存在?)
Where:自分はどういう理想的世界を持っている?
Where:この現実世界をどのような世界として認識している?
(実は世界認識は人によって異なります。)
Why:二つの世界の差分の背景にどのような問題があると考えるか
What:その問題の解決に何がなされねばならないか
HOW:現実世界とどう関わるか
②習慣を作る
次に、その型を毎日鍛錬する習慣を作りましょう。
私は朝のルーティンをお勧めしています。朝一番、運動や瞑想ののち、自身の内省の型に基づき、自身のあり方はこれで良いのだろうか?という問いを1日が立ち上がる前、外部の事象が立ち上がる前に行うのです。そうすることで、現象に左右されることのない、軸と構えというものが出来上がります。
③仲間を作る
そうした型を共有した、同じ深度で問い合える仲間との対話は、新たな気づきを得たり、自分の気づきに確信を保つために重要です。現代は仕事においては功利的・機能的な対話に偏重する傾向がありますが、「いかに生きるか」を問い合う仲間を持つことは、豊かな人生において不可欠でしょう。それは、同質的な仲の良い友達というのとも、少し異なるように思います。また、真剣さと、親しみやすさ、優しさ、心理的安全性などを伴う場を持てると良いですね。
④新しい旅への誘い
ここまで読まれ、もし自分の願い・世界観を理解し行動できるなら、その道を思い切り進みましょう!
自分の人生をどう生きるのかについて誰にも遠慮する必要もありません!いきなりバラ色とは言わなくとも、自分で決めた、自分が心から大切なことを大切にする人生は素晴らしいですし、何より自分が自分を誇りに思うことができるでしょう。
その際は、「内省の型」「内省の習慣化」「互いの内省を傾聴できる仲間」という環境も合わせて構築できるといいですね。
理解できるけど、実際は難しいかな・・・という方は、まず3ヶ月、一緒に内省のプロセスを歩みましょう。自分の人生を徹底して考える3ヶ月は、人生の指針を作る上で、とても大事なきっかけとなるでしょう。
WaLaの哲学では、社会・経済の変化、文明の変化、心理、物理科学、生命科学、身体知性、種々様々な知識をある視座に基づいて学び、それら数多の知識をどのように解釈するか、そしてその解釈に基づき現れてくる人間像を自ら定義し、それを自らの人生にどのように適応するのかを考えます。
講義は3ヶ月ですが、内省プロセスをその後も続けるなら、人によりますが、半年〜3年ほどで、「天命」や「自分の進むべき道」が明らかになってきます。(もちろん、適切な伴走があればその確率は上がります。一方でそれぞれに適切なタイミングというのがあるので早ければ良いというものでもないでしょう。)皆さんが、自分の内側から生み出す力が大きいほど世の中は大きく変わっていくでしょう。
私たち一人ひとりの潜在的力が発揮されることで、鮮やかに変化していく世界を見てみたいと思いませんか?私は強くそう思います。
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「自分の願いを知らずにどう生きるのか?」
そのように思い、自分の道を知りたければ内省が不可欠です。
しかし私たちは客体を分析することに慣れ親しみすぎて、主体である自分自身を理解する脳の回路が非常に弱い傾向にあります。
ご自身のポテンシャルを発揮するには、自分とつながる、つまり自身とつながる脳の回路を開発する必要があります。
内省の型を学ぶ3ヶ月
WaLaの哲学 11期 4月開講
説明会が3月に行われます。
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