Gメン、そっか!
Gメン、そっか!
(じーめん、そっか)
Gメン、そっか!とは、思い出そうとしてもなかなか思い出せなかったことを、あるとき突然思い出せること。
「Gメン75」とは
1970年代から80年代にかけて放送された刑事ドラマ。
リアルタイムで「Gメン」を見ていた世代が、
モノ忘れをしがちな年齢に近づいてきたことを意味する場合もある。
思い出せなくて、ヤツ
友人と話していて、
子どもの頃に見ていたドラマの話題になった。
「ほら、結構長いこと続いてた刑事ドラマあったやん?」
ん? 太陽にほえろ?
「ちゃうちゃう、もっと濃いのん」
なに? 西部警察?
「それはドッカンドッカン派手なだけやん」
ちゃうか…
なにやろな~?
「濃いーの、濃いーハードボイルドよ」
特捜最前線か?
「それは濃すぎる! もうちょいマイルド」
ん~?
わからん…
その日はそのままわからずじまい。
翌日、帰宅すると家族がお笑い番組を見ていて、
売れない芸人さんがタンバリンを叩いていた。
その様子をしり目に、風呂に。
湯船につかっているときに、ふと、思う。
タンバリン…
丹波哲郎…
あっ、Gメン75!
風呂から上がり、
昨日の友人にLINE。
昨日の刑事もんって、Gメン75?
すぐに、返信が、
「Gメン、そっか!」
Gメン、そっか。
こういうときに使うんやな。
これって、潜在意識のなせる技よね。
潜在意識とは、記憶のサーチエンジンのように脳で働き続けているので、
忘れた頃になって思い出すという離れ技をやってくれるものなのである。
人間の脳ってのは賢いもので、
しつもんを投げかけておけば、
いつか必ず答えを導き出してくれるのです。
逆に言えば、
使い方次第では、怖いことにもなるのが、
潜在意識。
間違った方向に導かれてるのに、
自分の潜在意識が求めてるんだとか、
ものすごくテキトーなことを言ってる人たちもいる。
それで突き進んで、
洗脳とか、新興宗教とかもあり得るわけ。
なので、
「あなたの潜在意識に尋ねてみよう!」
とか、
「潜在意識を活性化しよう!」
みたいに、安直に“潜在意識”を語るセミナーなんかの類には
注意しましょうね。
Gメンのように
困った状況になったときに、
捜査の手が助けにやってきてくれたりとか、
そんなことはなかなかないのだから。
四面楚歌
四面楚歌
(しめんそか)
四面楚歌とは、
まわりが敵や反対者ばかりで、
味方がいないこと。
孤立無援の状態を意味する。
とはいうものの、どんなときも諦めずにいれば、
「Gメン、そっか!」と
打開策が見つかることもあるかも知れない。
余談になるが、
Gメン75で主役を演じていた丹波哲郎は、
プライベートでクルマを運転中に一方通行を逆走し、
警察官に止められた際、
「Gメンの丹波だが」
と語ったという逸話が残されている。
役と、現実…。
あの世と、この世…。
あなたの知らない世界…。