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【XSR125】四国の道の駅めぐり・スタンプラリーを始めた話【ツーリング】

俺は20代半ばでバイクを一度降りたが、当時はとにかくスピード狂で、一般道を暴走することが楽しくて仕方なかった。だから「ツーリング」というものには興味がなかった。

しかし、今はツーリングが楽しくて仕方がない。スピードが好きなのは今でも変わらないが、おそらくXSR125が俺を魅了するのだろう…「コイツといろんな場所を旅したい」と思うのだ。

X(Twitter)を始めて少し経ったころ、フォロワーが「道の駅スタンプラリー」について書いていた。俺は道の駅が何かさえほとんど知らなかったが、どうやら「地域で特色のある場所に設置された休憩所」的なものらしい。

ツーリングといっても、土地勘や知識がなければ、「どこに訪れるのが楽しいか」など分からない。県内であっても、少し離れた地域のことなど知らないのだから、県外ならなおさらのことだ。

しかし、とりあえず道の駅を目的地にすれば、ツーリングのプランに悩むこともないし、道中でさまざまな景色を楽しめるだろう。そこで俺は四国の道の駅をすべて制覇することにした。まずは地元から近い「第九の里」だ。

徳島県鳴門市にある板東俘虜収容所では、第一次世界大戦時にドイツ兵捕虜が収容されていた。そこでベートーヴェンの交響曲第9番が日本で初めて演奏された。当時の様子を展示した資料館である「ドイツ館」のすぐそばに、この「第九の里」がある
スタンプラリーブックがなければ何も始まらない!2025年6月30日が期限だから、期間は1年弱ということになる。それが長いか短いかはまだ分からない…
人生初めての道の駅スタンプ!
第九の里はジェラートも美味い。俺はソフトクリームよりジェラート派だから、チョコレートのジェラートが食える道の駅があればぜひ教えてほしい

俺は徳島県北に住んでいるから、「くるくるなると」もごく近いところにある。次はここのスタンプを目指した。

「くるくるなると」は2021年に開業したから、まだ3年目の非常に新しい道の駅だ。土日は恐ろしいほど混雑しているから、ぜひ平日に訪れることをおすすめする
道の駅が新しいからかスタンプも押しやすく、このとおり印刷のように綺麗なスタンプが押せた

西に向かって板野町に行くと、道の駅「いたの」がある。

「いたの」には、板野町の特産品である春にんじんをはじめ、地元の新鮮な野菜を使った総菜や弁当がたくさんある。また、この道の駅は次世代エネルギーを備えた未来志向型の施設らしい
特産品が「人参」だから「人が参る」ということなのだろうか。ここも2021年開業なので新しく、その直後に前述した「くるくるなると」が開業したらしい

さらに西に行くと道の駅「どなり」にたどり着く。

2016年4月にリニューアルオープンしたようで、「食とアートの融合」がコンセプトらしい
道の駅でスタンプがある場所を探し、スタンプラリーブックを開いてスタンプを押す…という一連の動作にも慣れてきた

道の駅めぐりのついでに、土成で有名な温泉「天然温泉御所の郷」に行ってみた。

ここはレストランのメニューが充実している。温泉も設備が充実していて綺麗だったので、ぜひまた訪れたい
迷わず「天ざるうどん」を注文した。麺が細めでコシがあるので、まさに俺好みのうどんだった
俺は9月3日に行ったから「ローマの湯」が男湯だった。今度はぜひ偶数日に行って「和の湯」を堪能してみたい。それにしても日本人は未だにタトゥーへの偏見が根強いんだな

ここまでの道の駅めぐりは2回に分けて行った。いずれも俺が住んでいる県北から近い場所だったので、まったく苦労することなくスタンプをゲットできた。しかし、ほかの道の駅はそう簡単にはいかないようだ。県西や県南の道の駅は片道2~3時間かかるほど離れている。

俺はあえて県南の道の駅「宍喰温泉」を目指し、道中にある「公方の郷(くぼうのさと)なかがわ」と「日和佐」も攻略することにした。俺は徳島県南には行ったことがなかったし、どんな場所かもよく知らなかった。片道2時間以上のツーリングなど10年ぶりのことだから、宍喰温泉はとても遠い場所のように思われた。

「公方の郷(くぼうのさと)なかがわ」は、室町時代から足利公方が270年間ほど居を構えていた那賀川町にある。国道55号沿いなので非常にアクセスしやすい
道の駅のスタンプは、その場所のイメージに合うデザインになっている
こちらも国道55号沿いの道の駅「日和佐」だ。何の苦労もなくたどり着けたばかりか、この辺りから山道が増えるので走っていて楽しかった
日和佐はウミガメの産卵地として有名なので、道の駅スタンプも可愛らしいカメが描かれている
この道の駅を少し南下したところに、徳島県道147号線の峠道「南阿波スカイライン」がある。県北の峠といえば「鳴門スカイライン」だ。実際に走って撮影したのが次の動画だ

南阿波スカイラインを超えたあとにも美しい山道が広がっている。県南の山道はとにかく走りやすく、俺のときは交通量も少なかったので飛ばし放題だった。目的地の「宍喰温泉」が見えたとき、俺は「もう着いたのか」と思ったほどだ。

この道の駅は「宍喰温泉」という名称だが、温泉は隣の「ホテルリビエラししくい」にある。ちなみに泉質はまあ普通といったところで、個人的には「天然温泉御所の郷」のほうが気に入った
徳島県最南端の道の駅スタンプが意外なほど簡単に手に入ったことで自信がつき、往復200kmを超えるツーリングへの抵抗感はまったくなくなった
ホテルリビエラししくいの「阿波尾鶏サルサ定食」は美味かったので、機会があればまたぜひ立ち寄りたい

徳島県内の道の駅を複数クリアしたので、次は香川県の道の駅に行ってみたくなった。残暑というにはあまりに厳しい暑さだったが、ほとんど疲れを感じないほどスムーズでラクなツーリングだった。まずは国道11号を爆走して「津田の松原」へ。

道の駅「津田の松原」は、 国立公園に指定されている「津田の松原(琴林公園)」にあり、国道11号沿いなのでアクセスしやすい。緑輝く松林の美しい景観は必見だ
香川県で最初の道の駅スタンプとなる。たまにあることだが、道の駅には複数のスタンプが置かれていることがあり、「どれを押すべき」なのか分からなくなってしまう
国道11号をさらに西へ進むと、道の駅「源平の里むれ」が見えてくる
ここは源平屋島合戦の古戦場として有名らしく、海が近く風光明媚な景色も印象的だった

続いて訪れたのが道の駅「みろく」だ。国道11号から香川県道10号へ移り、しばらく走ると見えてくる。

ここのソフトクリームは美味しいらしいが、まだ午前中で時間的にイマイチだったのでパスした。ジェラートなら気にせず食べていたかもしれない
このスタンプのデザインは、すぐ近くにある「みろく自然公園」と関係しているのだろうか
今回のツーリングで最後の道の駅が「ながお」だ。二人の老人が四国八十八箇所の話をしていた。俺は四国の道の駅コンプリートはやり切るつもりだが、お遍路には一生縁がなさそうだ。
どうやら「ながお」は、四国八十八箇所で最後の札所となる大窪寺に近いらしい。だからスタンプもこういうデザインなのか

ツーリング初心者の道の駅めぐりは以上のようにして始まった。宍喰温泉まで何の問題もなく、身体の疲れもほとんどなく楽しめたことで、ロングツーリングへの自信を深めることができた。今後はツーリングごとに記事を書いていくから、ぜひ楽しみにしてほしい。

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