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日本とシンガポールの違いは、大企業とベンチャーの違いと同じだった

起業家にとって「シンガポールが今熱い!」と聞いたので、1週間滞在してきました。

観光では無く、現地に住んだりビジネスを展開する!と言う観点で現地に住む日本人起業家、投資家たちと沢山触れ合って来ました。

焼肉

結論は下記


メリット

  • 金(年収最低1500万)・教養(英語力、グローバルな視点)・コミュ力、以上3点が揃っている人がほとんどなためか、面倒でウザい人に全く会いませんでした。なので人間関係における面倒臭さが少ないため、楽

  • 老若男女問わず、スポーツを中心としたコミュニティが熱く、
    趣味が加速するので仕事と家族以外に人生の楽しみが生まれる

  • みんなの住んでいる場所や商業施設や職場が物理的に近いので、
    人と会うハードルが日本よりも低くて、飲みたい時にパッと誘ってサクッと飲みに行ける
    (みんながタクシーをサクサク使える金銭的余裕があるのも一因)


デメリット(裏を返せば日本の魅力)

  • ビジネスエリートしか住めないため、非ビジネスエリートだけど魅力的な人は少ない(オタク、アカデミック、港区女子、クリエイティブ系とか)

  • 日本で言うと大手町と六本木しか無い感じで、土地のバラエティは少ない
    渋谷、下北沢、横浜、軽井沢、箱根…みたいな選択肢は無い
    故に観光や、ちょっといつもと違う雰囲気の街に行く楽しみは無い

  • 街中で美人やイケメンを全く見かけず、道を歩いていてトキメキを感じる機会が無かった。故に目の保養は無いし、現地で結婚相手を探すのは難しそう(在住日本人同士ならアリだけど)

こんな感じ。

タッチラグビー

で、このように整理すると見えてくるのが、

シンガポールと日本のメリデメが、ベンチャー企業と日系大企業のメリデメの構図と似ている。

ってこと。

僕も経営してますが、ベンチャー企業の特徴って

似たような年齢・価値観の人が多いから人間関係が楽で、休日もサークル活動とかで集まりがちで、みんな近くに住んでることが多いから夜サクッと飲みにいく文化がある一方で、
人材や仕事のバラエティは少ないし、イケメンや美女も大企業よりは少ない気がする(最後は賛否両論かなw)。

って感じじゃ無いですかね?

要はベンチャー企業って楽しくて楽だけど味は無い。傾向があるって言えるかなと。

タッチラグビー2

ここ5年くらい、日本では「大企業はもうオワコンだ、ベンチャー企業に転職しよう!」と言っている人が増えた印象で、僕もこの流れには概ね賛成です。
ただ、大企業の方が独特な”味”があるのも事実ではないでしょうか。


例えば僕がいた電通では、新入社員全員で富士登山のレースをして登頂の順位が付けられる。と言う伝統行事がありました。
もちろん頭おかしいですけど今振り返ると良い思い出になっていますし、未だに電通の同期と飲みに行くとたまにこの話題になって楽しいです。

良くも悪くもベンチャー企業でこんな頭おかしい文化(以下、アタオカ)が生まれることは無いじゃ無いですか?
これは大企業ならではの”味”だと思うんですよね。


視座を上げて、シンガポール目線で日本を眺めると、パパ活アプリみたいなカオスなビジネスが成り立ったり、未だに皆マスクをしていたり、ガーシーが当選したり、
色々アタオカなんですよね、冷静に。笑

良くも悪くもシンガポールでこんなアタオカは生まれないです。

初夜

僕は基本的にこう言うアタオカは嫌いだし関わりたく無いです。
が、人間ってそんなに合理的な生き物でも無いので、
こう言うアタオカな話が人生を豊かにしてくれるのも事実ですよね〜


要は日本の中で起きているベンチャー企業 vs 大企業と同じ構図で、ASEANの中ではシンガポール vs 日本の構図が生まれている
それは良し悪しでは無く「Youはどちらが好き?」と言う好みの問題でしか無い

って感じですかね〜

カラオケ

ちなみにシンガポールで出会った日本人の多くはそもそも一国依存度が低く、シンガポールを拠点に日本にも2ヶ月に一回くらい戻る。
という生活をしていました。

要は自分が人生に対して「楽しさ&楽さ8割、味2割」を求めている場合、
自分の生活拠点を8割シンガポール、2割日本としている。って感じですね。

こういう本当の勝ち組たちは、そもそも二者択一の「どっちが良いか」議論にすら参加しておらず、「居たい時に、居たい場所に、居たいだけ、居る」という生活スタイルを実行していました。

色々客観的視点で書きましたが、僕は自分自身が早く「居たい時に、居たい場所に、居たいだけ、居る」人、になれる様に頑張ろうと思いました。笑

カラオケ2

結論

「日本のアタオカが嫌で、ビジネスでもっと上のステージに行きたい!」と言う人は是非一度シンガポールを訪れてほしいです。
日本とは比べ物にならない位素敵な人・環境がそこにはありました。

経済発展の流れは間違い無く日本よりもシンガポールに来ていて、日系大企業の無惨な衰退と同じことが日本単位で起こっていることを肌で感じる1週間でした。
日系大企業の若い優秀層がベンチャー企業に流れている様に、日本の若い優秀層がシンガポールに流れている。
日本という国を捨ててシンガポールに生活とビジネスの拠点を移している若くて優秀な日本人は今後増えていくんだろうな〜と思います。

いち日本人として多少残念ですが、
この感情って僕がいた電通がどんどん就職人気ランキングで下がっていった時に感じたあの感覚に似ているなと。

こういう視点で物事を見ると、企業だろうが国だろうが人が組織的に関わるものって似たような原理原則に従って成長と衰退を繰り返すものでしか無いんだな〜と。

そんな神の視点を与えてくれたシンガポール視察でした!

泰喜と健之介

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