四季の始まりは冬。
四季に始まりは無いが、僕の四季は冬から始まる。
11月の完璧に秋が消えた日に、スッと身体も心も入れ替わる。本当は毎日お出かけして綺麗な景色で涙を流せれたらいいけど、毎日お出かけは疲れるし、僕はセンシティブでは無いので涙なんかよっぽど出てこない。
美しい文章を読んでうつつ抜かして、空を飛んだ気になれば、1日が2日目に移動する。その頃には着陸して、昨日の2日目が1日目に変わる。
少しずつ時間が無くなっているのを感じて不安になる癖に、日々のtodoリストは更新されず、着実に増えていく。まったく困るよね。
洗濯機のホースに穴が空いて水浸しになったり、銭湯の[No.8]とロゴの入ったお気に入りの籠が撤去されていたり、幸せの呼ぶ観葉植物が根腐れしていたり、少しずつ不幸が環境に顔を出す。
それでも、その不幸は僕のガソリンとなる。だから、そんな事が起きると僕はなんだか嬉しくなって飛び跳ねる。すると今度は下の階の住人にクレームを入れられる。
毎日愉快だし、いつも歌っていたいし、常に幸せを感じる。
「楽しそうだね」と言われると身体から幸せホルモンが溢れてビシャビシャになる。
心理カウンセラーの中島輝先生は自己肯定感は6つの感によって支えられていると提唱している。
自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感、僕の場合ここに、7つ目の感、"事故感"を持って生きている。
大体のことは自分じゃコントロール出来ないと諦め、事故をコメディに変える。自虐ではなく自ギャグである。
毎日が大騒ぎだけど、また冬が来る。秋が消えた日には冬になる。今抱えている問題も一年もすればかならず冬になる。
冬になればコメディーだから、もう少し頑張ろう。
皆さんの四季の始まりはいつですか?