50年前に生まれたベトナム即席めん
海外と日本を食でつなぐビジネスを展開しています。
現在、ベトナムに特化した事業を展開中ですが、ベトナム渡航ができないため、日本の中で出会えるベトナムを探しています。
ベトナム食材店に行くと、様々な種類のインスタントヌードルが棚に並んでいます。ベトナはインスタントヌードル消費量が世界第5位!。
ベトナムニュースによると、2019年の消費量は54億3000万食だそう。
そんなインスタントヌードル大国ベトナムで、50年前に生まれたのがコルサ・ミリケット食品のインスタントヌードルです。
ベトナム人に愛されるコルサ・ミリケット食品
1970年前半に発売開始された同社のインスタントラーメンは、クラフト紙の包装に入っており、レトロ感がとてもオシャレ。
昔は市場占有率は80%以上という人気でしたが、近年は別のメーカーの参入により3%程度まで売上が落ちてしまいました。それでも、ベトナム人はミリケット食品のインスタントヌードルに強い愛着を感じており、50年経った今でも、根強い人気を誇っているそうです。
さっそく、調理を開始いたします。
記載された調理方法
エビが2匹描かれた包装からエビ味だろうな、と想像します。袋から取り出すと、ずいぶんたくさんのカヤクが入っています。
なかなか期待できそうですね。
鍋と水を用意して、包装の説明書きを見ると、
麺、粉末スープ、香味油をどんぶりに入れます。
熱湯(350ml)を注ぎ、フタをして4分で出来上がりです。
麺の見た目からいって、鍋で煮るタイプだと思っていましたが、まさかのチキンラーメンタイプでした。素朴さが売りとのことなので、昔ながらの製法という感じです。
記載どおり、どんぶりに具材を入れて4分待ちます。
麺がのびる前に頂きます。
味は、とても親しみやすいクセの無い味。
エビの味や風味は感じられなかったのですが、とても食べやすく、素朴なラーメンの味です。麺も昔ながらの味わいで親近感が持てました。
もう1つのインスタントヌードル
もう1つは、エビとチキンの絵が描かれています。こちらも調理方法は同じで、お湯をかけてフタをして待つタイプ。
こちらにはオレンジ色の香味油が入っています。
気になったので、オレンジ色の油だけ食べてみました。
東南アジア独特の香辛料の香りがします。
できあがりを頂くと、
想像通り、東南アジアで食べるインスタントヌードルの味。
オレンジ色の油こそが、日本のインスタントヌードルの味と決定的に違う要因であることが判明しました。
モノの付加価値は
世界中で、多種多様なインスタントヌードルが開発されていますが、ミリケット食品は、あえて昔のままの製法で、昔のままの包装で、2021年の今も世の中に提供し続けています。
味が革新的なわけでもない、材料が珍しいわけでもない、半世紀の間ほとんど味が変わらない、それでも、ベトナムの人たちに愛される食品。
変わらないこと
長く続いた食品企業だけが提供できる付加価値なのだ、と感じました。
日本にも、そんな老舗の企業さんたちがたくさんいますから、世界に紹介していきたいです。
インスタントヌードルを通じて、50年前のベトナムに出会うことができました!
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