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小学校時代。ある感情、気持ちを知る

息子は小学校に入学。ピカピカのランドセルを背負う姿。
いつ、誰を見てもかわいいと思う。
最初のうちは、勉強もなく、楽しい日々が続くもの。
ノンストレスの生活。

勉強が始まったり、係の活動、クラブ活動、行事の準備などなど。
普通だったら、やりがいも増え、学校生活が充実するところだが、ひとつひとつ増えるたび頭の中がぱんぱんになってしまうようで、先生から聞いたことを忘れる、連絡帳に写し忘れるなどが増える。

特に、家のかぎを持っていくのを忘れるとか、家の中でどこかに行ってしまうなんて日常茶飯事。
外に落としてきてしまうこともあった。

でも、何があっても、前にしたことを忘れることが多いからなのか、気持ちは前向き。
いっぱい食べて体格がふくよかになってデブと言われても、顔が長めだったので、ナスと言われても怒らず笑って終わる、そんなことが多かった。
まわりの子がとても優しい子ばかりだったから、いじめのようにきつく当たる子はいなかったし、うちの子の事をこっちだよと優しい態度で接してくれる子は大勢いた。
だから、目立つ部分もそんなになかったのかもしれない。

少しずつ、様子が変わってきたのは小学校高学年の時。
近所の友達と一緒にボーイスカウトに加入した。

そこで、初めて自分の地域以外の友達と交流を持った。
みんなをしきりたがるリーダー的な存在の子だった。
みんなで活動をするので、その子と離れたりも出来なかった。
今を思えば、その子なりの接し方だったし、いろいろな性格の子がいるのだから、免疫さえあれば、耐えられたのかもしれない。
でも、うちの子には耐えられなかったようだ。

もういやだと私に涙ながらに訴えてきた。
そして、ボーイスカウトのリーダーにそのことは相談して、様子をみることにした。
世の中にはいろいろな場所があるのだということをわかってもらいたかったから。
すぐ、嫌なことは忘れてしまうので、しばらくは行っていたが、また似たようなことが起きると、思い出すのか嫌だと言い出す。

その度に、もう少し頑張ってみようと繰り返し言い、見守った。

すると、ある日、苦手としている子がボーイスカウトを退団すると言う。
少し、ほっとしたようだ。

今度は年下の子を束ねるという仕事が増えた。
嫌だとは言っていなかったが、今度は体に支障が出た。
目がパチパチ。チック症状だ。
本人も止めたいと思っているようだがどうにもならなくて、大きな病院の思春期外来に通う。
その頃は、小6。ボーイスカウト活動の負担、中学になるという不安がいりまじりマックスだった。
卒業近くになってチックは落ち着いてきた。
家族共にほっと一安心。
いろいろ積み重なっていく経験に慣れてきたのだろうなあと思う。

息子の頭の中はどうなっていたのだろうか。覗いてみたくてしょうがなかった。

次は高校生になってからの話。

この記事に目を通してくださった方に感謝。

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