Amazonプライムは月額500円。本は1冊2000円。それでも私が「本は安い」と思う理由。
こんばんわ。南十字の剣持です。
2023年3月31日。明日から新年度。明日の小田原は天気も良さそうでお花見日和になりそうです。
今日書きたいことは一つだけ。
本ってすごく安いよね。
ということ。
Amazonプライムが月額500円なのに対して、新刊本は2000円~3000円は普通にします。Amazonプライムに入ると配送料も無料になるし、映画も見放題。音楽だって200万曲聞き放題。こうやって比較するととても高い。
それでも、私は「本ってすごく安いな」と思っています。
先日、以前働いていた会社の社長から「面白いよ!」と教えて頂き、
を読みました。
とても面白く、400ページくらいある分厚い本ですが最後までワクワクしながら読み進めることができる本でした。内容はまた別の機会に自分用読書メモとしてnoteにまとめようかなと思っているのですが、今日は本自体の内容ではなく、著者のデイビッド・エプスタインがこの1冊を書き上げるのに費やした労力について少し触れてみたいと思います。
「1冊の本を書くには100冊の本を読む必要がある」
よく「1冊の本を書くには100冊の本を読む必要がある」みたいなことを言いますが、このRANGEはまさにそういう「よくここまで調べ上げたな…!」と驚愕してしまう1冊です。
そりゃあそうだよなと思うのですが、1冊ちゃんとした本を書こうと思ったら著者の方は関連する書籍(情報)を大量に収集し精読します。そしてその大量に収集した情報から重要なポイントだけをエッセンスとして抽出し、自分自身の考えや主張などと合わせて1冊の本にまとめていきます。
「100冊>>>1冊」という膨大な情報収集&整理を著者の方がやってくれて、かつ、その中で一番重要な部分を私たち読者に分かりやすく伝えようと全力を尽くしてくれるわけです。
「1冊の背後に100冊ある」という意識を持って大きな図書館などに整然と並ぶ本たちを見ていると、そのあまりの膨大さに圧倒されてしまうのですが、私が「本はすごく安い」と考えている理由はこれです。
「量」だけでなく「時間」という視点で考えても同じことが言えます。
世の中には、一人の人間がその一生を通して悩み、苦しみ、試行錯誤しながらたどり着いた「どうも、こういうことらしい…!」という学び(真理)を1冊にまとめてくれたような本が存在します。その1冊には何十年という時間、叡智が詰まっているわけで、その何十年という時間をたった数千円で追体験できると思えばすごく安く感じませんか?
ここから下はRANGEの著者であるデイビッド・エプスタインがこの一冊を書き上げるために費やした時間、労力を少しだけでも感じてもらうために、ひたすら著書の巻末に載っている参考文献ページを画像で貼っていきます。
「どんな参考文献があるんだろう?」と一行ずつ読んでいく人は存在しないと思いますが、ただスクロールするだけでも「とんでもない量だな…!」は感じて貰えるはず。(本当にすごい量なので誰も最後までスクロールしないかもしれませんが…笑。)
ではペタペタ貼っていきますね。
※以下、全ての画像の出典は「RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる」です。
▼参考文献ページ1~10
▼参考文献ページ11~20
▼参考文献ページ21~30
▼参考文献ページ31~40
▼参考文献ページ41~51
以上です…!
すごい量ですね笑。
ここまでスクロールしてくれた方がいたら、ありがとうございます。参考文献紹介ページだけで51ページ。ページ内に記載されている1行1行が書籍だったり論文だったりするわけで「著者が一冊の本を書くために費やした労力&時間の膨大さ」を少し感じて頂けたかなと。
1,900円+税。
いかがでしょうか?高いと思いますか?
以前、ある作家さんのお母さまが南十字に来てくれた際に「子供には "本の値段は0を一つとっていい" と伝えていた。」という話をしてくれました。
という意味なのですが、すごく素敵な話だなと思い印象に残っています。
自分の子供にもそれくらいのことが言えるように稼がなきゃな…!という思いもありつつですが、同時に、本屋を営む人間として「本の価値」を正しく、そして広く伝えていけるよう頑張っていきたいです。
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