興味なかったけど…
役者を目指して、
大学進学と同時に山形から上京した。
相方と出会ったのは大学時代だった。
相方は歌手志望。自分は役者志望。
目指す道は少し違ったが、仲良くなった。
27歳のときに大学時代の同級生の結婚披露宴に招待されて、二人でデュオを組み「サライ」の替え歌を披露した。
そこにたまたま、
芸能事務所の関係者が同席しており、
披露宴終了後に
「ウチでお笑いをやらないか?」
と声をかけられた。
(「当時その事務所にお笑い担当のマネージャーが入ったばかり。でも、お笑いをやってる人がいなかったため、誰でもいいから、お笑いタレントとして入所させたかったのではないか」と二人は後に振り返っている。)
スカウトを受けたものの、
二人ともお笑いには興味がなかったため、
断った。
しかし、
2ヶ月経ってもしつこく声をかけてくるため、
「ちょっとだけやってみて、ダメなら辞めよう」
という感覚で話を受けることにした。
事務所は漫才の台本まで用意していた。
その台本を使って漫才の練習をしたが、
それまでお笑いの経験がなかったため、思うようにできなかった。
オーディションに行っても、
審査員からはダメ出しをされるばかりだった。
「やっぱり向いてないのかな。ダメかな」
と思っていた頃に、歌手志望の相方が音楽を取り入れたネタをやりたいと言ってきた。
ギターを少し弾くことができた彼がギターを弾き、相方が歌うというスタイルに転向した。
当時は時事ネタを演歌にしていたらしく、
そのほとんどが芸能人のスキャンダルだったそうだ。
その後すぐに今のネタの原型ができ、芸人仲間にアドバイスを貰いながらマイナーチェンジを経て完成したのが今のネタである。
そのネタをやり始めてからはオーディションに次々合格。
テレビ番組に引っ張りだこになり、CDデビューも果たした。
20年以上経った今でも人気は衰えず、
営業で全国各地を飛び回っている。
彼の名前は、
トモ(テツandトモ)
以上、「興味なかったけど…」でした。
※この記事は彼の半生の極一部を抜粋して書いたものです。
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