スタンドからマウンドへ
彼のポジションはピッチャー。
高校2年の夏、
チームは創部以来初めて甲子園出場を果たした。
一回戦を突破し、
記念すべき甲子園初勝利を手にした。
しかし、
彼が立っていた場所は
マウンドではなくアルプススタンドだった。
上級生が引退してからは、
出場機会を得るようになったが、
彼らの年代のチームは県大会を勝ち抜くことはできず、彼の高校野球は甲子園のマウンドを踏むことなく終わった。
大学でも野球を続けたが、
3年生のときまでは、
なかなか戦力になれなかった。
4年生になってからようやく頭角を現し、
リーグ戦連覇に大きく貢献した。
大学野球で有終の美を飾り、
社会人野球の道に進んだがここでも壁にぶち当たった。
2年目に全国大会デビューを果たしたものの、
それ以外は思うような成績を残すことができず、
引退も覚悟していた。
しかしもう一度自身の投球フォームを見直し、
新たな球種の習得にチャレンジ。
これが功を奏し、
入社4年目でエースの座に着いた。
その実力はプロのスカウトの目に留まり、
横浜DeNAベイスターズからドラフト3位指名を受け、入団が決定した。
このとき彼は「26歳」
(10代後半〜20代前半でプロ入りする選手が大半を占めるなかで、彼はルーキーとしてはかなり高齢である)
プロでは2年目で11勝をマーク。
4年目には開幕投手を任され、
ピッチャー陣の主力に上り詰めている。
彼の名前は、
井納翔一(横浜DeNAベイスターズ)
以上、「スタンドからマウンドへ」でした。
※この記事は彼の半生の極一部を抜粋して書いたものです。
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