AIガバナンスプロフェッショナル(AIGP)公式トレーニング修了:資格取得ではない選択肢
AIガバナンスは、今後のテクノロジー分野において避けて通れない重要な課題です。
AIの倫理、リスク管理、そしてプライバシーとのバランスを取ることが求められるこの領域で、私は今回、AI Governance Professional(AIGP)の公式トレーニングを修了しました。
このトレーニングは、AIガバナンスの基礎理論から応用までを網羅的に学ぶ内容であり、私自身の専門分野であるセキュリティ、プライバシー、AIガバナンスにおける知識をさらに深化させる大きな機会となりました。
しかし、今回はあえて資格ではなくトレーニング修了に留めるという選択をしました。
その理由は、私のキャリアや活動方針において「資格を得ること」よりも「実務にどう活用するか」を優先したためです。
また、すでに複数の資格を保持しており、更新に伴うコストや時間的制約を踏まえて戦略的に判断しました。
私が重視しているのは、資格がキャリアの目的ではなく手段であることです。
これまでCISSPや情報処理安全確保支援士などの資格を取得してきた中で、資格そのものの重要性は理解していますが、AIGPについては、既に実務で応用可能な十分な知識を持っており、今回の公式トレーニングを通じてその知識を補完するという目的は達成されました。
さらに、トレーニングで学んだ内容は、既に進行中のプロジェクトにも活用しています。
例えば、生成AIの利用者向けガイドラインを作成し、現在は開発者向けガイドラインやConfirmative Assessment(CA)の文書化を進めています。
こうした取り組みは、AIガバナンスの具体的な成果として形になりつつあります。
トレーニング修了証も、プロフェッショナルとしての知見を深め、クライアントやパートナーに対する信頼性を示す十分な証明となると考えています。
今回のトレーニングでは、AIリスク管理、データバイアス対応、フレームワーク構築といった実践的な知識を学ぶことができました。この知識を基盤に、AIガバナンスの分野で具体的な成果を生み出し、業界全体に貢献していく所存です。
「資格を取らない」という選択は、一見すると消極的に映るかもしれませんが、私はこれをプロフェッショナルとしての活動をより実務的かつ効果的なものにするための戦略的判断だと捉えています。今後も、トレーニングで得た知識を活用し、AIガバナンスという重要な分野での役割を果たしていきたいと考えています。