【体幹が大事な理由】
こんにちは。
柔道整復師の小森です。
今日は、僕がなぜ「体幹が大事」をよく訴えるか、文献を交えてお伝えします。
日常生活動作だけでなく、スポーツ等のパフォーマンスにも関わってくるため、かなり重要な内容です。
●結論
Joint by Joint理論を基軸にして考えると、関節はそれぞれ「安定」の役割を持った関節と「動く」役割を持った関節が存在していて、それぞれ交互に位置しています。
身体の1番の中心である、体幹部分は「安定」の関節で、ここが安定の役割を果たさないと、体幹の周りにある”胸椎(肋骨のついた背骨)”と”股関節”という「動く」役割を持った関節が安定しようと固まり、その逆転現象は全身に広がり、身体全体への不調となって現れてくる。
これが、僕が今まで観察してきた身体の傾向です。
詳細は、下記を参考にしてください。
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■Joint by Joint理論(ジョイント バイ ジョイント理論)
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まず、Joint by Joint理論がどういったもの(文献)なのかを説明していきます。
図で簡単に示しますと、上記の図に記したとおり、
赤で記した関節は「安定」の役割を持った関節。
青で記した関節は「動く」役割を持った関節となっています。
※“Joint by Joint Theory(ジョイントバイジョイントセオリー)”
(Gray Cook & Michael Boyle より改変)
各関節がしっかりと機能していないと、代償動作(かばう動作)が生じてしまい、この代償動作が起きてしまうと、つまずいたり、身体をどこかにぶつけたり、筋肉を炒めてしまったりと、怪我のリスクはとても上がってしまいます。
ここで考えられる重要なポイントは、過去に捻挫や骨折、手術や交通事故等の経験がある人は、その場所近辺の関節の機能が低下している可能性があるということ。
※トレーニングや施術をする際、とても重要な情報なので、思い出したらトレーナーか施術家の方に教えてあげてくださいね。
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■体幹が大事な理由
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身体を動かすことが少なくなった現在の生活の中で、体幹の機能を使うことはほとんどありません。
体幹がほとんど使われなくなった身体には、ある現象が起き始めます。
それは、「関節機能の逆転現象」です。
体幹が安定しない=「動く」役割をもった関節に変化するという現象です。
それにより、体幹の周りにある”胸椎(肋骨のついた背骨)”と”股関節”という「動く」役割を持った関節が安定しようと固まり、その逆転現象は全身に広がってしまいます。
本来の機能を失った身体は、様々な不調を引き起こし、様々な機能障害を引き起こしていきます。
この「関節機能の逆転現象」は体幹の機能を取り戻すことで止めることができ、全身の関節機能の向上にもつながります。
そのため、不調を改善出来るだけでなく、競技におけるパフォーマンスの安定感、正確さ、俊敏性、瞬発力、持久力等と様々な能力の向上にもつながります。
これが、僕が「体幹の重要性」を訴える理由です。
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