今の自分が普通の自分?
10月1日に皇居のマラソン大会に20kmでエントリーして出たのですが、前日、前々日と仕事がきつく、睡眠不足もたたってか、15kmでリタイヤしました。途中でリタイヤしたのは初めてです。
それ以降、10月前半は突発的な用事や天候が噛み合わず、週1回3kmぐらいしか走れない日々が続いていました。
何か頭にモヤがかかったような状態になり、家でのストレッチもやらないで椅子に座ってどんよりしているような感じでした。
もともと甘いものが好きなので、お菓子をポリポリたくさん食べ始めたりもしていました。
「う〜ん、これはまずいなぁ」
今週に入って月曜日が晴れで気温もそこそこ上がっていたために、満を持して6kmのジョギングをしました。続けて水曜日には8km、金曜日に3kmと走ることができました。
そうすると、徐々に体内循環が良くなっている感覚とスッキリ感が戻ってきました。
そこで気づいたこと、また考えたことがあります。
あの「う〜ん、これはまずいなぁ」と思い出した頃は、何をまずいなと思っていたのか?
取り立てて、体調が悪くなっていたのかというとそうではなく、実はこれは以前の自分の状態を指していました。
あのどんより、まったりした感覚。
暇を持て余して、甘いものをポリポリ食べる生活習慣。
2年位前の自分は、あのどんより、まったりした状態が自分の普通の状態であると思っていたんです。
ところが、現在の自分は運動習慣もつき、肥満が解消しすっきりと生きることが普通になっています。
今の自分の状態からすると、かつての普通の状態は異常だと感じているんです。
逆に言うと、かつての自分が普通だと思っていた状態からすると、今の自分は当時の自分からは想像もできない、ありえない地点に立っている。
2年前の自分は、肥満で高脂血症、悪玉コレステロールいっぱいで、肩や足に故障を抱えていました。
歩くのも遅く、足を引きずるようにして歩いていて、家内や子供と一緒に歩いていても遅くて文句を言われていました。
確かに、肥満は解消したいなと思っていましたが、まさか2年後にフルマラソン完走しているなんて当時は思いもしませんでした。
今の自分は、当時の自分からすると、想像もできない未来に立っています。
この2年間は、いろんな知識や知恵に出会い、また人との出会いで、まるでベルトコンベアに乗せられたように運ばれてきたような感じがしています。
「する」を連ねるという継続と新たな可能性を開く智慧を教えてもらったことも大きかったです。
人は変わることができる
この2年間の経験は、その智慧を寄せ集めてみると、いろんな分野に応用が利きそうです。
「何を大げさなことを言ってるんだ。たかが運動が少しぐらいできるようになっただけだろ」と思われるかもしれません。
そうです。ただ運動をして健康になっただけです。
でもこの小さな変化の体験が大切なんじゃないだろうかと思います。
小さな変化の体験を集めていくことで、より大きな変化の体験につながる糸口にたどり着く、そのように感じられます。
最初から大きな変化を求めて途中で挫折してしまうと元も子もありません。
そして運動をすれば健康になると頭でわかっているけどしない人は多いです。やらない・できない言い訳をする習慣がついてしまいます。
また、大きな変化を求めていても、何もアクションを起こさないなら、あたかも宝くじで1等が当たるような極めて現実味の低い運頼みの体質になってしまいます。
「何かいいこと起こらないかなぁ」という運への依存と「結局何も起こらないし変わらない」という卑屈・否定の感情の繰り返しにとらわれてしまうと変える意欲さえも失ってしまいます。
小さなことからでも自分で挑戦して変えていくことが、結局、近道なんです。小さなことからでもいいから、まずは一歩を踏み出すこと。
そして今の自分が普通だと思っている状態は、未来の自分からすると異常な状態かもしれません。
この発想は「人は変わることができる。」と言う信念に根ざしています。
大きな変化を生み出している人からすると、私の運動ができるようになった変化は小さいことかもしれません。
でも、その小さな挑戦の体験がこんな信念を与えてくれました。
「人は変わることができる」
そして変わるにはその方法がある、ということ。
10月前半は不調でしたが、不調や停滞からも教えてもらい、気づけることがありました。
いよいよ今月末には手賀沼ハーフマラソンに参加し走りますので、今度は途中でリタイヤしないように体調整えて頑張りたいと思います。