【映画『八犬伝』】映画化における正解は?
この記事の想定読者
映画『八犬伝』をみて原作が気になった
映画を見る前に原作を読むべきか悩む
原作が先か映像が先か論争
映画に原作がある場合、原作を先に読むか映画を見てからにするか、という論争がありますね。自分の場合は映像一択です。
映像でストーリーを楽しみたいからです。原作を読んでいるとどのような映像化してるのかの確認作業になってしまうから。でも、『八犬伝』(山田風太郎)の場合は、何年か前に小説を読んでました。なので小説が先です。
では今回、映画が楽しめなかったかというとそんなことはなく、やはり面白かった。このあとこうなる、と展開がわかっていたので余裕をもって味わえたという感じです。では、驚きがなかったかといえば、ありました。
物語の展開ではなく、脚色のすごさに。
あんな複雑な人間関係をここまでシンプルに整理したのか、と。
こちらは小説を読みながらつくった人物相関図です。普段こんなことはしないのですが、当時わけがわからなくなる予感がして、読みながらつくってみました。
で、こちらが映画の公式サイトにあった人物相関図です。
ものすごくシンプル。途中で登場人物の名前が変わるなんてことないし。八犬士の血縁関係とか師匠とか弟子とか、ややこしい関係はバッサリ切り捨て。
映像としてはこれで正解だと思います。
カート・ヴォネガットというアメリカの作家が自作の映画化を見てこんなことをいってました。
たしかにさっぱりしてました。
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