27番 麻黄湯(まおうとう)
インフルエンザ用の漢方薬と言えば、「麻黄湯」、とあまり深く考えずに覚えています。この麻黄湯、発汗を促す作用は、麻黄+桂枝の組み合わせで強く現れる。麻黄単独では発汗作用は強くなく、逆に麻黄+石膏では汗を抑える作用になってしまうそうです。
どこかのセミナーで「麻黄を飲める者は幸せである。」とのフレーズを聞いたのですが… うーんどこだったけ。それから、その心は?! なんだったけ…あまり有益な情報になっていませんねぇ〜
使用目標(証)
本方は、体力が充実した人の熱性疾患の初期症状(悪寒、発熱、頭痛、自然発汗がないなど)を目標に用いる。腹部は腹力中等度以上で、脈は表在性でふれやすく力がある(浮実)。一般に、腹痛、四肢関節痛、筋肉痛などの身体痛を伴い、ときに咳嗽及び喘鳴がみられる。小児の場合、急性症ではしばしば高熱を認め、その他、咽頭、扁桃、鼻腔の炎症に用いることが多い。
組成
麻黄(まおう) 桂皮(けいひ) 杏仁(きょうにん) 甘草(かんぞう)
勝手にポイント
冷えて、高熱、汗がでない…の太陽病、表寒実証の代表薬。
虚証なら桂枝湯、中間なら葛根湯、実証なら麻黄湯。
麻黄にはエフェドリンが入っており、桂皮と一緒に使うと発汗作用。ただし、エフェドリンが入っているってことはドーピング検査ではアウト。(ハイレベルのアスリートにはダメ。)
杏仁はあんずの種の中身。咳止め効果。