建コン転職体験記Vol.1「転職者から見た建コン業界」
こんにちは、中国支部若手の会のチューコンです。
3週連続の投稿です!我ながら、noteがんばってます!笑
さて、今回は番外編で、転職エピソードです。
ライフイベントで広島にIターンした”Jiro”さんを紹介します。
1)はじめに
どうも、”Jiro”と申します!
文系で法学部出身、社会人になって約20年、仕事はバックオフィス一筋(総務分野で、社内教育、オフィス環境改善、労務管理…etc)です。
なので、土木・建設業界の技術者として働きたい理系学生のみなさんにはモデルケースの対象外です(笑)
ただ、いくつかの業界や会社、東京で働いていたことがあるので、それらの経験を通した視点で語ってみます。
2)東京と地方の過ごし方
神奈川で生まれ、東京でずっと働いていましたが、結婚して子どもを授かった頃、妻から地元の広島に戻りたいと言われました。
30代半ばで仕事が任される時期に唐突だったこともあり、若干のモヤモヤ感を抱えつつ、広島にIターンしました。
そんな感じでスタートした広島暮らしも5年経ちますが、最近は東京より広島がいいなと思うことが増えてきました。
東京は文化的な魅力発信や仕事のトレンド情報が充実しているので、周囲のスピードが早くて追いついていくのに必死だったり、電車が24時過ぎもあったので、つい遅くまで働いていた気がします(仕事が好きだったし!)。
あと、お店が遅くまでやっているので仕事帰りのラーメンが多かったなと。
一方、広島は東京に比べて電車やバスの限りがあり、終わりも早いです。その交通事情や家族との時間を考えて、仕事をするようになりました。
飲食店や本屋も限られるので、飲んでも二次会には行きづらい、本を気軽に物色できないなど、自分のことでは物足りない時もありますが、山や川が近く自然を常に感じられるので、休日は子どもを広い公園で遊ばせるなど、家族と過ごすには充実しています。
年齢を重ねたり、ライフイベントによって自分の優先順位は変わるので、それに合わせて過ごす場所を変えたのは良かったと、今になって思います(もちろん、生活の利便性も大切です)。
また、働き方改革やコロナ禍もIターンと時期と重なるので、様式の変化も自分の心変わりに影響が大きかったようです。
3)建コン業界の特徴
せっかくなので、業界や仕事との違いから感じた”建コン業界の特徴”を3つ挙げておきます(技術者ではないので、見方が異なるかも)。
1.キャリアのロードマップが分かりやすい
仕事ごとの役割(例、主任者・担当者・管理者)や必要な資格(例、技術士)がはっきりしています。
難易度や責任の度合いなどのファクターは置いておきますが、キャリアのロードマップにメインストリートがあるのは分かりやすいと思います。
バックオフィスの仕事ならコレ!という資格やロードマップはあまりないので、20代の時はキャリアをどう伸ばしていくか迷子になっている時もありました。
2.業界共通の評価基準がある
国や県によって異なる部分もあるようですが、一定の評価基準があり、自分が関わった仕事に点数がつけられ、技術者としても評価されます。
業界共通のものさしがあることは、当たり前のようですが、地味にすごいと感じます。
バックオフィスの仕事はやって当たり前で(例えば、お給料が給料日に振り込みされているのは、みなさん、当然という認識)、評価のテーブルにのることもほぼないので、自分の仕事ぶりが良いのか悪いのか、評価が見えづらい…なんて面もあります。
3.業界の基盤がしっかりしている
公共事業から枝分かれしたルーツがあるからなのか、業界の基盤がしっかりしているように感じます。
以前、建コン会社の経営者の方が「この業界の仕事なので、しっかり行えば、しっかりと対価をもらえて、その対価で社員の生活を支えられる」とおっしゃっていたのがすごく印象的でした。
また、社会インフラを支える仕事はいつの時代も必要なので、大きい波はなくても安定感はあるのかなとも感じます。
他業界で働いていた時にリーマンショックが起きましたが、仕事のクオリティアップとコストダウンを同時に求められたり、何とも言えない不安定さの中で働いたりしたので、確かに大事なことだなぁと感じました。
4)大切に感じたこと
いくつかの会社や職場を経験して、働く上で共通して大切に感じたことは、
自分がどんな想いをのせて仕事をするか、
そこに向けて、
環境にどう順応して、どんな人間関係をつくり、何を与えていくか、
そして、
それらをどうブラッシュアップし続けるか、
です。
ハラスメントがある職場は当然許されませんが、どんなに条件のよい会社、どんなによい上司や職場でも、自分のすべてを良くしてくれたり、満たしてくれるわけではありません。また、どんな会社にも良い文化や習慣があれば、その逆もあります。
そういうことを整理して受け入れつつ、自分がどうしていきたいのか、自分のものさしをもって、働くことが大切なんだなと感じます。
ただ、そのものさしも、忙しいあまり、見えなくなることもあります。
「忙しさ」は、言葉通り、心を亡くしている(心が動かず、考えも硬直している)状態です。そういう時は、一息ついて「それでもやるか!」と自分で自分を奮起させるのが、自分らしく働くために必要な能力だと思います。
5)さいごに
最後になりますが、最近、管理職になりました。
「管理職は罰ゲーム」と揶揄される(?)現代ですが、私は自分が描いていることを実現するチャンスと捉えています(行動や責任もセットですが)。
日本全体で労働人口減少という課題がある中で、社会インフラを通して皆さんの生活を支える建コン業界は「働く人が減るので仕事の質やスピードを落とす」というわけにはいきません。
そういう将来を見据えつつ、働く人たちが働きやすく、働き続けられるような環境をつくっていくのがバックオフィスのミッションであり、醍醐味でもあり、そこに自分のパワーを日々使っていきたいと思っています。
読み返すとタイトルから外れた気もしますが(笑)、他メンバーの就活エピソードも読んでみて、建コン業界に興味を持っていただける方が増えたら嬉しいです。
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