【#013】2021.8.27 がんステージ3「手術後3」
術後3日目の夜、突然私の人生で初めて強い不安感に駆られました。
心落ち着かせるため病院に持ち込んでいた日野原重明先生の本を改めて手に取って読み返しましたところ、まさに私がいつも私のクリニックの外来でしていたことが、先生の『いのちの使い方』なんだと確信しました。
これからの私の与えられた人生の中でいのち使おうと覚悟が出来て来ました。私について来てくれる人達の力を借りて、これからの残された人生を思い切り生きたいと思いました。人に寄り添うことこそが、私がしなければならないことと思いました。
ところが、2日後再び強い不安に駆られました。
胃痛まで併発し胃薬を処方してもらい導眠剤で眠ることができました。この翌日には病理診断が下され、初期癌か進行癌か決まる予定でした。
進行癌なら抗癌剤投与しなければならず、生活が一変します。私にとって最も弱いのは束縛と孤独でした…。
翌朝目が覚めると、どんな診断が下されても、これからの人生はやることは同じだと、今まで以上に患者さんをはじめ周りの人に寄り添うことだという覚悟が決まり、ようやく落ち着くことができました。