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『積読こそが完全な読書術である』レビュー
先日、noteの読書感想文企画に書こうと思って、課題図書を購入しましたがまだ読み進められていません。
本日は『積読』をテーマにした書籍の紹介です。
本の紹介はこちらをご覧ください。
情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、
充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。
バイヤールやアドラーをはじめとする読書論を足掛かりに、
「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての「積読」へと導く。
以上が、簡単な内容の説明ですが難しくて内容を理解するのに時間がかかりました。
ですが、要点はまとめてしまうとこうだと思います。
・読書離れ、書籍離れが叫ばれている現代は、昔よりも書籍の刊行数はとても多い
・社会全体が積読のような状態にあり、我々は情報の濁流に曝されている。
・無限にある書籍の中から、自分の興味のあるテーマを探し、まずは積読の環境を作ることが、自律的情報摂取に繋がる
以上です。
本書では自分の興味や軸を持って積読をすることを、『ビオトープ的積読環境』と呼んでいます。
私の読書するモチベーションは乱高下します。
読みたくないなぁっていう時に、せっかく買った本だからと嫌々読むことは本からの『今すぐ読め』というプレッシャーに負けてしまっているということに気付きました。
読みたくないときは読まず、積読するだけでも内面を知る上で有益であるのだと思えば、これまで買っても読まずにいた本に対する罪悪感が薄くなりました(笑)
巷には速読術や記憶術などが溢れかえっておりますが、こうして積読を肯定的に述べる本は珍しかったので新鮮でした。
また、本書に出てきたショーペンハウアーの言葉も紹介します。
読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。
まずは自分で考えなさい。
考えることに疲れた時に、休憩として本を読みなさい。
彼は、本を読むことが目的なのではなく、何かを解決するヒントを得るための手段として、本を読むのが正しいと考えているようです。
本を読むという行為に対して、イケてる、周りよりも賢いと意味付けすることはあまり好きじゃないです。読書を一切しない人でも確固たる信念がある人もいます。
本を読んだ後に何が残ったのか分からない、私生活や思想に何も影響しないことも少なくありません。
自戒の意味も込めて、もう一度読書をする目的や、読んだ本に対して思ったことや学んだことをまとめる癖をつけたいなと思うことができました。
これからは気持ちが乗っている時に積読していた本を能動的に読む癖をつけたいなと思うことができた一冊でした。
積読家の方はぜひお手に取ってみてください!