「流れに従って生きる」ーN建設編ーACT14:漫画のチャンス

 N建設に入社して初めての現場は、会社を飛び出して現場事務所へ出勤するという鉄筋コンクリート造(RC造)の小学校建築でした。初めての現場でしたが、大きくてわくわくした記憶があります。


その現場では、毎日たくさんの職人さんが作業に来ました。

1日30人~50人という数の職人さんが来る日もあり、にぎやかな毎日を過ごしましたし、私はいろんな職人さんと仲良くなりました。




 その日々の中で、職人さんの数人から言われて「記憶に残る言葉」があります。




「白鳥君・・、最初の上司が【E工事長】でよかったな・・」。



E工事長



 E工事長はトップダウンでなく、職人さんや部下の意見をよく聞いてくれました。また、指示待ちを期待せず、「考えること」「アイデアを出すこと」を重要視していました。おかげさまで、初めての現場にもかかわらず、いろいろと遠慮することなく聞けましたし、遠慮なくいろいろなアイデアを提案することもできました。

 予算がなくて2人で現場を切り盛りしなければならなかったことも、逆に色々と役割をあたえられる環境となり、私自身のその後のステップアップには、恵まれた環境だったと思います。





この現場で、まさかの面白い展開が起きました。





ある日、N建設の専務に呼び出され、次のように言われました。





「俺が執筆している建築雑誌の1ページに現場マンガを連載してみないか?」







思わぬ提案で喜びたい・・というかビックリ過ぎるお話でした。




・・が、




初めての建築現場の上に2人で切り盛りしており、毎日毎日忙しい・・



 

とても時間が取れない・・(ーー;)。





現場で描こうにも、新入社員の私がそんなことをお願いできるはずもない・・。





でも、何かのチャンスのような気もする・・。





ん~・・どうしよう・・(ーー;)






ここからまさかの展開に続くのでした・・。







事実は小説よりも奇なり。















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