「流れに従って生きる」ーフランスワールドカップ編ーACT34:不思議な出会いその④
クロアチア戦も惜敗し、日本代表は2戦を終えて2敗・・しかも1点も取れていないという状況でした。
しかし、次のジャマイカ戦は初出場同士ということもあり、日本が勝てる・・という戦前予想が出てました。
せっかくフランスまで来たのですから、1勝くらいはこの目で見たい・・という思いが強くなり、私は、ジャマイカ戦のチケットを手に入れようと、前日にジャマイカ戦が行われるリヨンに入りました。
事件のにおい
私は、「チケットを持ってませんか?」のボードをもって、街の中をウロウロしました。同じような日本サポーターはたくさんおり、いまだにチケットが手に入っていない人が多いんだなぁ・・と知りました。
そんな中・・
若いフランス人男性の2人が寄ってきて、片言の英語で「ジャマイカ チケット 欲しいの?」と聞いてきました。「7万円なら譲ってもいいよ」と言ってきました。
やはり7万円なんだ・・(多分、日本人相場の情報が広まっているのでしょう。)
私は7万円で了承しましたが、
若いフランス人男性は「チケットはここには無いから、一緒についてきて」と言ってきました。
風貌が少しチンピラっぽいのと、ここにチケットが無い・・という時点で、何やらトラブルに巻き込まれそうな臭いがプンプンしてました。
もしかすると・・「事件」になるかも・・と感じました。
しかし私は、この怪しい出来事にも「なにか面白いハプニング」でもあるのかな・・といつものようにポジティブに捉え付いていくことにしました。
もちろん「トラブルになる直前に抜け出して走って逃げよう」・・と頭の隅に置きながらです。
女神登場
私が、若いフランス人男性2人の後ろにくっついて歩いていると・・若い女性が近寄ってきました。
Tさん(女性)「もしかして、サッカーのチケットを買うんですか?」
私「え? そうですが、今持っていないからついて来いと言われました。日本のかたなんですね?」
Tさん(女性)「私は日本からフランスに留学中です」
Tさん「きっとトラブルに巻き込まれますよ」
私「・・ですよね(^^;)。そんな気がしてます。ギリギリで逃げようかと思って、トラブルも思い出づくりと思って付いてきてます。」
Tさん「・・・( ̄□ ̄;)(唖然とした表情で)」
Tさんはフランス語で扇動してる2人に話しかけました。
内容は
「私はリヨンに住んでいるので、この地域はよく知ってますよ。
フランス語は分かりますよ。
トラブルになったら警察に通報しますよ。」みたいな感じでした。
私はTさんにお礼を言いました。
Tさんも「心配だからギリギリまで付いていきます」と言ってくれて、本当に心強い女神登場でした(^^)
しかもTさんは・・歩きながら
知り合いのフランス人の人にも、わざと電話して会話をし、
先導する2人にプレッシャーを掛けてくれました。
なにからなにまで素晴らしい女神です!
事実は小説よりも奇なり。
お天道様は見ています。
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