「流れに従って生きる」ー再独立編ーACT68:臨時株主総会、予想外の展開
臨時株主総会は、平日の夕方からわざわざ一流ホテルの高級バーで開かれました。
Ho建材の社長は、「何かいい展望でも見えてきたのか・・」という『期待感』を持ってその場に臨んだ印象があります。
しかし、会議?は重々しい雰囲気で、E氏の話から始まりました。
話の内容は、「白鳥が会社を抜けることになった」→「なんとなくHo建材の存在が不要、邪魔」・・と受けとれる言い回しだったと記憶します。
徐々に尋常ならざる雰囲気になっていくのを感じました。
その会議の途中で、人生経験の多いHo建材の社長は怒った口調で話を遮りました。
Ho建材社長の洞察力
Ho建材の社長「この会議は、俺を怒らせて株を抜かせようという魂胆の飲み会なのか!?」
まさにその通りであり、Ho建材の社長はずばり見抜きました。
Ho建材の社長は怒り、「400万円分の株は持ったまま今後も株主になっている」ことを告げ、飲み会を早々に切り上げて帰りました。
全くの逆効果でした。
E氏の想定と真逆の展開
Ho建材の社長の『見抜く力』と『予想外の行動』に明らかにE氏は動揺してましたが・・E氏は、「この行動も計算どおり」・・・と少し震えた声で強がっていました。
私は、岩手県に戻るまでは波風を立てたくなかったので、「やっぱり、すごいなぁ!俺にはこんな芸当は出来ないよ!」と、つくり笑顔でヨイショしながら、心の中で「こいつ、おかしくなってる」とつぶやいていました。
どう考えてもおかしいのです。
なんで素直に話して円満に株を抜いてもらおうとしないのか?
そちらのほうが苦労しなくてスムーズに進むはずなのに...。
なんで、わざわざ怒らせる必要があるのか..
さっぱり理解できませんでした。
怒号が出ないようにと高級バーで会議をする手法も陰湿さを感じました...。
Ho建材の社長への謝罪行脚
私には、責任がありました。Ho建材の社長は、私を信頼して400万円の出資をしてくれたのです。
翌日、私はすぐにHo建材の社長さんへお詫びに行きました。
Ho建材の社長からは、
「俺が何かしたのか?経営に口出ししたわけでもないし、経営の役に立ちそうな新聞コラムは従業員にFAXさせてはいたがなぁ・・。
E氏は、なんで、わざわざ俺を怒らせなきゃならないんだ? 馬鹿じゃないのか!?
素直に言えば、何も波風立てずに抜けてもいいものを・・。あんなふうにされては、簡単には引けないよ!」
全くもってその通りです。
「白鳥君とEが来たとき、白鳥君の顔ばっかり見てしまっていたのが失敗だったなぁ。E氏一人でくれば、出資なんてしなかったのになぁ・・。」
私は、Ho建材の社長に400万円が無事に戻るまでは、私の株200万円も抜かないことを肝に銘じました。
こんな感じで、E氏が墓穴を掘ったため、私も綺麗に縁を切れないまま…岩手県に戻ることになったのでした。
これも、何かの「流れ」になるのだろうか・・。ん~・・(--;)。
まさにドラマ
私が株を持ち続けることになったことで、この物語の最終系はとんでもない方向に進むのでした。
事実は小説よりも奇なり。
お天道様は見ています。