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熊谷俊人千葉県知事の著書から学ぶ

熊谷俊人知事が千葉市長の時代に著した「公務員ってなんだ?」を読みました。本にあることはほぼ全て同感、共感を覚えるものですが、その中で、一つ特に目に止まったものがありました。 それは橋下徹元大阪市長のやり方に関するくだりです。ディスっているわけではなく、冷静に、あれは橋下さんんだからできるやり方であるが、それ以外の人がやるべきやり方ではないとしています。具体的には、自身の議員給与削減交渉の話を例に出しているのですが、「私は労使交渉に市民やメディアを巻き込むということは極力した

    • イスラーム金融とは何か

      掲題の本を読んだ、金利を用いずに融資を行う仕組みなどはある程度知っていたことだが、今回、この本で一番なるほどな~とある意味感心させられたのは、イスラム流の施しの仕組みの所だった。施す者と施される者の間に神を介在させることでうまく回る仕組みなのだが、これだけでは判らないので、以下、本文からの抜粋を記載する。  皆さんは「ありがとう」と謝意を伝えた相手に怒られた経験があるだろうか。あるいは、謝意を伝えられて怒ったことのある人はいるだろうか?  私はエジプトでの現地調査が終わり、

      • Economist July 6-12, 2024

        今回のカバーストーリーはNo way to run a countryで表紙のイラストは、 アメリカ大統領の紋章が老人の歩行器の真ん中に置かれたもの、つまり大統領職を歩行器が必要なバイデンに任せていいのかという強烈なイラスト。最近の状況を見て予想はしていたが、やはりバイデン氏撤退の是非がカバーストーリーとなった。 副題はJoe Biden and his party portray themselves as the saviours of democracy.   The

        • Economist May 13-19th PEAK CHINA

          副題 China's economy will neither collapse nor overtake America's by much.  That could make the world safer. 主題で、中国の繁栄は今がピーク、副題からは、中国経済は破綻もしなければアメリカ経済を大きく超えて首位に躍り出ることもない。それが、世界をより安全にすると読める。つまり、GDP2位まで急拡大してきた中国経済はこれ以上アメリカとの相対で伸び続けることはない、それで摩擦

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          Economist 4月13日号 Can the West win over the rest ?

          副題 In a more transactional world the price of influence is going up 主題を見ると、西側は残りの国々に勝てるのか? 副題を見るとtransactional worldにおいては、影響を与える(西側が残りにという意味だろう)にかかる労力は上がっていると見える。これだけでは、イマイチ良く判らないので、内容を超ザックリ見てみる。 第一段落: A reinvigorated Western bloc(元気を取り戻し

          Economist 4月13日号 Can the West win over the rest ?

          Economist 22年11月12日 The Trump effect

          8日の中間選挙で想定以上に民主党が検討した(上院はわけた)このタイミングでのTrump effectというタイトルゆえ、トランプの神通力は落ちてきたというような内容を想像させる。 タイトルの下のヘッドラインは、Despite the former president's efforts, America and its democracy look stronger after the midterms. midtermsが中間選挙を表すことを初めて知った。このヘッドライ

          Economist 22年11月12日 The Trump effect

          初めてのプログラミング

          JavaScriptを少し学習し始めてみた。 今時、ユーチューブには様々なプログラミング言語学習動画があり、僕が主に見ているのはセイト先生のWeb-IT塾、エンジニアチャンネル。セイト先生もエンジニアチャンネルの粟島さん・小川さんも、滅茶苦茶センスいいので驚いた。 今年末に退職し、バリ・スリランカのサーフィンを狙っている。PCを持って行くのかもしれないが、現在のイメージはI-Pad。なのでI-Padでプログラミングが出来ないものか調べた結果、JavaScriptAnywh

          初めてのプログラミング

          もう直ぐ52歳、さて、これから何をしようか

          来週52歳の誕生日を迎える。 大きな会社で特に出世することもない50代、早期退職の権利も得ているので、今年の10月を目途に退職を考えている。自分の人生を生きたいということがまずあって、加えて、若い人の邪魔をしちゃいけないなと思って。 折角なんで、自由な時間を得られるメリットを存分に活かしたい。先ずは、結構ハードルは高いと思うが、1年間バリとスリランカに(20年ぶりの)サーフィンにチャレンジ。ショートボード、また出来るようになるかな~?ガンガン乗れるようにはならないかもしれ

          もう直ぐ52歳、さて、これから何をしようか

          アルコール殺菌のメカニズム

          コロナ流行からほぼ1年が過ぎようとしている。外から戻ると必ずアルコール消毒をするようになったが、どんな仕組みなのかネットで調べてみた。 驚いたことに、その詳細は現在も完全には明らかになっていない由。アルコールの濃度が高い場合には、エタノール分子(=アルコール)が菌体の細胞膜の脂質二重層に入り込み、破壊する。細胞内容物が漏れ出て、細胞内環境が維持出来なくなった細胞(=菌)が死滅することが観察されている。何故、エタノール分子が入り込めるのか?というあたりが、はっきり解明されてい

          アルコール殺菌のメカニズム

          忘れていた喜び

          去年ガラクタ市で妻が買ってきた古い卓上ライト(ランプ?)のスイッチが馬鹿になってしまった。かなり古びたものゆえ、いつもならそのままゴミとして出すのだが、何故か今回はそのスイッチ(3センチx1センチ程度)をマイナスドライバーでこじ開けてみた。 スイッチは小さなボタンが左右に切り替わるもので、片側にいった際には導線が繋がり、逆側に行った時は外れるという仕組み。中を見たら、左右から導線が来ていて、その間にボタンがあるような位置関係。 最初は馬鹿になったボタンをセロテープで片側に

          忘れていた喜び

          中東の混沌

          Financial Timesに10年前のアラブの春の後の中東情勢に関する記事を読んだ。結局スンニ派とシーア派の争いというのがベースに見えるが、再度幾つかの国の対立に関して、整理されていたので以下に纏めてみた。 スンニ派とシーア派の争いは、632年のムハンマド死去後の後継者を巡る見解の相違。娘婿でいとこのアリを含む4人を最高指導者カリフとして認めたのがスンニ派、アリとその子孫(血が繋がっている)を正当な後継者とするのがシーア派。どちらもアリが後継者に入っているが、それ以外の

          中東の混沌

          寛大でありたい

          信念に生きる「ネルソン・マンデラの行動哲学」という本を読んだ。 内容的には、他の本などにも書いてあることだとも思うが、やはり27年の収監後、大統領になったマンデラさんの言葉だからか、響くものがあった。 「一人一票の普遍的な民主主義を取り戻したい」という強い信念、目的があるので、柔軟で我慢強い。目的を達成する為ならば自分の意見に拘り過ぎず、積極的な譲歩も厭わない。他者に対して寛大である。一貫して過去は許すという態度・考えで行動している。こうでないと特に反対意見の相手は動かせ

          寛大でありたい

          努力

          オープンハウスという会社の社長が、「人はある程度儲かると、それまで努力していた人でも、とてつもなく努力をしなくなります。」と言っていた。最近自分でも良く思う。高校受験を最後にとてつもなく努力をしなかったのではないかと。 似たような話を、今年4連覇を成し遂げたソフトバンク工藤監督も言っていた。「年をとれば、経験を重ねれば“楽”ができる。それこそが現役を続けられない理由なのです。若いときに3時間でできた練習量がこなせないなら、それを5時間、6時間かけてやり抜いてみる。それで初め

          池上秀徳公文社長の話に感銘を受ける

          Newspicksに掲載された話の中で、心に響いた言葉を今日は書き留めてみたいと思います。 「教育とは子供が自らの力で成長する過程に寄り添うこと」 「教育者とは、これまで出来なかったことが出来るようになったという子供たちの喜びを、自分ごとのように喜べる存在である。子供の成長に役立つ、貢献できる存在になれることを喜べる人」 素敵な言葉だと思いませんか?東大を出て、当時伸びていたとはいえ上場企業でもない公文に就職した池上さんですが、自分で不動産屋をまわり、ブリキの掘っ立て小

          池上秀徳公文社長の話に感銘を受ける