【知っ得!】歩行器・歩行車・シルバーカーの違いと選び方について
当ブログへ訪問していただきありがとうございます。
福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。
はじめに
「最近、歩いているときにふらつく」
「休憩する頻度が増えてきた」
「杖で歩くには少し心配になってきた」
など、お悩みはありませんか?
今は、ネット通販やホームセンターなどでもよく見られるようになってきた「歩行補助具」。
シルバーカーと言ったほうが分かりやすいでしょうか。
このシルバーカーといっても種類がたくさん出てきており、似たような歩行補助具に「歩行器」や「歩行車」といったモノもあります。
本日は、その違いや使い方、選び方などの一助になればと思い、以下に載せています。
興味のある方はご参考にされてください!
🔲 歩行器、歩行車、シルバーカーの違い
まず結論から参りましょう!
➖ 杖など片手で支えての自立歩行が困難な方が対象。歩行車は車輪が4つで駆動性が良好な分、立位や歩行がより安定している方が望ましいです。
➖ 歩行器は安定性を重視しているため、歩行初期の不安定さや立ち上がりの困難さを認める方におすすめです。
➖ シルバーカーは介護保険レンタルの対象外(購入のみ)、歩行車はレンタル可。
➖ 自立歩行が安定している方や買い物や活動範囲の広い方にはシルバーカーがおすすめです。
➖ 歩行器(ほこうき)とは
対象: 主に歩行が不安定な高齢者やリハビリ中の方。
用途: 歩行をサポートするための器具で、通常は前方に2本または4本の脚があり、持ち手を持って歩行します。
歩行器の選び方
➖ 歩行車(ほこうしゃ)とは
対象: 歩行ができるが、少し不安な高齢者や障害者。
用途: 自立して歩行する際のサポートを提供し、通常は車輪がついていて、前方に押して移動します。
歩行車の選び方
➖ シルバーカーとは
対象: 主に高齢者。
用途: 買い物や散歩の際に使用されるカートで、荷物を運ぶための収納スペースがついています。
シルバーカーの選び方
《一言コメント》
比較的、退院後に在宅で歩行車を利用される方は、図の左側の左右ハンドル型を屋外用で使う方が多い印象です。
図の右側の馬蹄型は、屋内で歩行が不安定な方が使用されますが、幅が広く小回りがききにくいため、屋内の段差環境やよりコンパクトなタイプを選ばれる方もいます。
主に病院や施設で足の運動やリハビリ用で使用されていることが多いです。
🔲 (番外編)手の支え方の違いによる姿勢の違い
まず、上の図をみてください。
一見すると、似たような手押し車で散歩や買い物をされている一風景に見えます。
持ち手に注意してみると、シルバーカーは手のひらを内に、歩行車は身体の側(脇の近く)を支えている様子が見てとれます。
皆さんも実際におこなってみてほしいのですが、手のひらを内に向けると身体は前に引っ張られるような姿勢となります。
反対に手のひらを外に向ける(捻ってみる)と胸が開き、身体は後ろに引っ張られる姿勢となります。
つまり、手の支え方ひとつで、身体が前に倒れやすくなったり(円背)、背中が伸ばしやすくなったりするなど違いもあります。
一概にコレがいい!というものはなく、実際に手に取られ、触り心地や歩いた感触などトータルに考慮して歩行補助具を検討することをオススメいたします。
おわりに
歩行器は安定性を重視したサポート器具で、歩行車は自立した歩行を助けるための器具です。
シルバーカーは買い物や散歩に便利なカートで、歩行車は歩行をサポートするための器具です。
それぞれの特徴を理解して、利用者のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^
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