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どうやってゴミからタイルができるか

こんにちは。ゴミから作ったタイルを通して、循環型社会の構築を目指している、笠井建佑といいます。

前回は、なんでゴミを使おうと思ったかというところでした。

今回はどうやってゴミからタイルができるかを紹介していきたいと思います!本当にできるの?って思う方も多いと思いますので、読んでみて下さい!

前回、溶融スラグを主原料にするよってお話をしました。この溶融スラグは、SiO2、CaO、Al2O3と、天然の石やガラスに似た成分になります。(何やら難しいので、さらっといきます。)

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これを使ってタイルの形にしていくのですが、石とかガラスって、圧力をかけても固まりませんよね?なので、粘土のような粘性を持つものを混ぜる必要があります。

ん?結局粘土使うんじゃん!!っと思われた方!

粘土層

粘土というのはいくつか層がありまして、簡単に言うと、

  ①食器のような立体形状を作ることができる、粘性が高い粘土。

  ②タイルのような平面形状を作ることができる、粘性が低めな粘土。

  ③どちらにも使われず、廃棄されていた粗悪質な粘土。

の3つに分けられます。

僕らはこの③を使っています。いわゆるC級、D級と言われる粘土ですね。(粘性が少なくて苦労するんです・・・)

他にも、安定させるために添加剤(廃棄物由来)を加えていき、混ぜ合わせ、リサイクル率はほぼ100%というタイルの原料が出来上がります。ここまでが原料のお話です。

その後の工程は下の絵と写真を御覧ください。

タイルの作り方

タイルにはさまざまな成形方法がありますが、個人的に好きな成形方法を紹介します!

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上の写真は、真空押出成形といって、ところてんみたいに押し出して成形します。ここでは、一気に4本分のタイルが押し出されています。あとで真ん中でパカッと割るんです。

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その後、右方向に流していき、横を切り落とします。この画像ではさらに、釘でテクスチャをつけていますね。

スクラッチ

この後、3~5日ほど乾燥させて、1200℃くらいで1日かけて焼きます。

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焼き立てほやほやのタイルです。いい味出てますよね!!大好きなメーカーさんです。

この押出製法で作ったゴミのタイルを、現場に納めました。

このタイルは、多治見市の溶融スラグを主原料にしています。そして、現場は多治見市の公共施設です。

つまり、多治見市の中で、循環型社会が構築できた瞬間でした。

写真イメージ

こういった循環を、全国の自治体、あるいは企業、そして、世界へと発信していきたいと考えています。

では、ここまで読んでくださってありがとうございました!

次はどんなテーマにしようかな!お楽しみに!!

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