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なんでゴミなのか
こんにちは。ゴミから作ったタイルを通して、循環型社会の構築を目指している、笠井建佑といいます。
前回、タイル業界の現状について紹介しました。原料枯渇がテーマでした。今回はなんでゴミを使うのか、そしてどうやってタイルにするのかという所をご紹介してみたいと思います。ちょっと難しくなってしまうかも!!
日本は、世界有数の焼却大国で、なんと、ごみ焼却場の数は、世界の約7割が日本にあると言われています。
日本は島国で国土が狭く、埋め立てできる所が他の国より少ないので、ゴミの容積を減らしていく必要があります。手軽な減らし方として、「燃やす」という方法があり、焼却場がたくさんできてきました。
焼却場からは、焼却灰が出てきます。それらのほとんどは、最終処分場という所に埋め立てられています。焼却灰って、鉛やカドミウムといった有害物質が多く含まれているんです。
汚染を防ぐために、遮水シートを広げてその上に埋め立てていくんですが、いずれ遮水シートは劣化し、鉛やカドミウムのような重金属が土壌汚染を引き起こしていきます。
さらに、環境省からは、あと20年で最終処分場のキャパがいっぱいになると言われています。
リサイクル技術や、今のSDGsの取り組みで徐々に改善されて、20年で完全に終わりってわけではないですが、いずれにせよ革新的な対策が必要です。
どうせなら、地球に優しいことをしようじゃないか!
ということで、ゴミを主原料にタイルを作ろう!ってなったのです。
ここまで長々と説明してきましたが、大丈夫でしょうか?もうちょっといいですか?!
ゴミからタイルといっても、ゴミを直接タイルにできるわけではありません。
都市ゴミを、溶融炉と言われるごみ処理施設で1300℃で溶かし、ドロドロのマグマを一気に冷やすことで、溶融スラグというものができます。このスラグは、資源化することを目的で設計されているため、安全で無害なものになります。今このスラグの一部は、道路の路盤材として使われたり、コンクリートに混ぜ込まれていたりします。(ほとんどが埋め立て!!)
この溶融スラグを使って、もっと目に見える形で、意匠性の高い製品を作ろう!!
これがゴミに着目し、タイル作りに使っていこうとした理由です。
お皿に乗っているのが溶融スラグ。その周りのタイルは、全てこの溶融スラグが主原料でできています。
おっと、どうやってタイルにするかまでたどり着きませんでしたが、長くなりすぎたので、ここで今日の所は終わりにします。
次回こそ、タイルができるまでの流れを紹介していきたいと思います!!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
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