新年のご挨拶
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
いよいよ新しい年が始まりました。
今年は2024年 辰年 ですね。
辰年は「大きなことが起こる」ことが多い年と言われています。
政変や戦争始まることも多かったようですが、東海道新幹線開通や青函トンネル・瀬戸大橋開業、2000円札発行、東京五輪(1964)など社会を明るく照らしてくれる大きなプロジェクトも辰年に行われ、とにかく物事が動く年と言えるようです。
さて、2024年は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」でいうと「甲辰(きのえたつ)」です。
この「十干十二支」は、もとは中国(殷)で定められたもので、木星の軌道上の位置を示すものでしたが、後漢時代に「一般民衆にも干支を周知させたい」との考えから、十二支に身近な動物があてはめられることとなりました。
では、なぜ辰(龍)が身近な動物としてあてはめられたのでしょうか。
当時の中国(後漢)では、麒麟・鳳凰・霊亀・龍という4種の霊獣の存在が信じられており、龍は完全に想像上の動物ではなく身近な動物として捉えられていたのです。
存在はあやふやだけども実在するという前提があったために、あてはめられたではないでしょうか。
もともと十干十二支は動物とは何の関係もなかったとは驚きですね。
それでも日本に住む私たちにとって、十二支はやはり毎年の区切りの動物として大事にしています。
今年は辰(龍)年。
昇龍のように運気が昇っていくことをイメージしながら一年を過ごしていきましょう。
2024年幕開けの記念としまして、十二支である辰をイメージし「昇龍」の文字をレーザー刻印した勾玉を製作いたしました。
今回刻印しました「昇龍」には下記のようないわれがあるそうです。
【昇龍】
昇龍と聞くと、例えば日光東照宮を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
日光東照宮陽明門の中央の間の天井の2面には、昇り竜と降り龍の《雲竜図》が飾られています。
昇り龍は八方睨みの竜、降り龍は四方睨みの竜と言われ、それぞれ狩野探幽筆、狩野安信筆による作品とされています。
さて、この図の龍の足を見てみると、龍の指は3本です。
実は日本の龍と中国の龍は爪の数が違っており、中国の龍の指は5本であるのに対し日本の龍の爪は3本ということが多いのです。
中国では龍は皇帝の象徴で、かつて皇帝の龍は5つの鈎爪を持って描かれ、その他の龍は3-4本の鈎爪で描かれました。
そのため中国の龍は現在でも象徴的に5つの鈎爪で描かれることが多いようです。
一方日本では3本の鈎爪の龍が多いのですが、これはかつて中国の華夷秩序のもとで属国とならなかった日本が「夷狄」として蔑まされ、3本爪の龍しか許されなかったためとも言われています。
しかしこれもまたまちまちで、建仁寺の天井画「双竜図」は5本指、沖縄の首里城などで見れる龍の装飾は4本爪の龍だったりします。
鈎爪の数は違えど、大空へ駆け上っていく龍は勢いのある美しい姿で清々しいものですね。
当店でも人気の高い、赤めのうと緑めのうの勾玉。
限定販売ですのでお早目にどうぞ。