1.南インドマイソール:どきどきマーケット体験
インドで最も安全で清潔な、歴史と文化と自然にあふれた町マイソールの、今回はマーケットを紹介します。
まずはマイソール最大のマーケット、デバラジマーケットを訪れよう。マーケットではいろいろな種類の果物、祭事用の花、クムクムと呼ばれる様々な色の粉、香水、スパイス、アクセサリーが売られている。バナナ、リンゴ、パパイヤなどの他に、インド特有の果物、色とりどりの旬の果物が楽しい。
マーケットの入り口にはバナナ売りの女性がいる。バナナもいろいろな種類があり、完熟、朝採れなので、とてもおいしい。記念に買ってみんなで分けて食べてみよう。おいしさにびっくりするはずだ。長さ10センチほどの小ぶりで皮の薄いバナナをモンキーバナナと呼んでいて、とりわけおいしい。「グッドワン、グッドワン(おいしいのをくれ)」と言って交渉してみよう。
このバナナの葉はお皿だ。インドでは殺菌作用のあるバナナの葉を皿代わりに使う。結婚式などの催事の際は、前に置かれたバナナの葉の上に、いろいろな料理が盛られ、手で食べる。バナナは成長が早く、栄養価が高いため、縁起のいいものと捉えられている。
歩いていると、香水売りのおじさんや少年に声をかけられる。いろいろな香りの香水は、さまざまな大きさの瓶に入れてもらえる。腕を出すと、そこに香水をつけ、かがせてもらえる。でもどんどん違う香水を塗られてしまうので、たちまち、どれがどれだか わからなくなってしまう。香りごとに小瓶に入れてくれる。高いものではないので、価格交渉していくつか買ってみると楽しい。
この色のついた粉はクムクム(Kumkuma)だ。ターメリック等で作られる。インド人はチャクラという体の重要な個所を大切にしている。特に第三の目のある額には、このクムクムを塗る。寺院に行って祈ると、このクムクムを額に塗ってくれる。楽しみにしていよう。
インド人はお花を大切にする。道々、色とりどりの花を売っている。花のマーケットで花を買うと、首飾りにしてくれたり、髪につけてくれたりする。ぜひトライしてみよう。
その他にも、笛や組み合わせ箱、ブレスレット、コイン等、いろいろなものを売っている。器用に笛を吹いてみせ、これは東インド会社で使っていたコインをおじさんからもらったんだと自慢する。ぜひ交渉して買ってみよう。笛はきっとインドの音がする。東インド会社のコインを100円で買えるなんて、なかなかない経験だ。
インドというと価格交渉というイメージがあるが、インドの商品には価格が印刷されていて、基本、価格交渉は無い。インド人との価格交渉を楽しめるのは、こういうところだけなので、ぼられたらなんて心配しないで、ぜひ楽しんで欲しい。