アはアーケードのア 第42回『ドルアーガの塔』(1984年/ナムコ)
『ドルアーガの塔』初ロケテストは一大イベントだった
X(旧ツイッター)で、1984年5月5日のプレイシティキャロット一番街店の『ドルアーガの塔』ロケテストに関するポストが流れていました。一番街店は当時新宿にあったお店です。
このロケテストのことはぼくもよく覚えています。当時のアーケード界隈の歴史的なイベントの一つと言えるかもしれませんね。あの『ドルアーガの塔』の初ロケテストで、しかもその場にゲームデザインを担当した遠藤雅伸さんがいらっしゃっていたという。
1984年5月というと、巣鴨キャロットがオープンしてまだ間もない時期です。その最初のゴールデンウィークということもあって、ちょうどゲーマーが巣鴨に集まっており、『ドルアーガの塔』のロケテストの情報が一気に拡散されたと記憶しています(残念ながらぼくはこの日プレイシティキャロット巣鴨店でバイト中で行けませんでした)。
そのころ、ロケテストはひっそりやるものという時代だったので、いいのか?って感じでしたが(笑)。
アクション性においても優れていたゲーム『ドルアーガの塔』
『ドルアーガの塔』は当初からかなり話題になって、多くのゲーマーから好意的に受け止められていました(あくまで自分の周辺の印象ですが)。
もちろんその反則ともいえる(?)内容に苦い顔をしていた人も少なくなかったと思います。当時、もしもゲームに「ノックスの十戒」のようなものがあったら、ことごとく否定されたかもしれません(笑)。
『ドルアーガの塔』がゲーマーから高く評価された理由は、間違いなく謎解きだけではなく、アクションゲームとしての完成度の高さも大きかったと思います(操作性のたしかさも含めて)。
当時、あの繊細なアクションを実現できる会社は、ナムコ以外にほとんどなかったかもしれませんね。
強いて挙げれば、'84年ぐらいだと、コナミと任天堂辺りがナムコに近い優れた操作性のアクションゲームを作っていた感じでしょうか。 了