先月の年金部会で遺族年金・加給年金が議論される(第6回社会保障審議会年金部会2023年7月28日)。先日、東京くらし方会議の事務局(東京都産業労働局)との打ち合わせの際に、そのあたりの話を例として、コーホートで政策を変えるくらいの意識の大切さを説明したので、彼らに年金部会で話したことの意図を紹介するためにまとめてみる。
あの日の発言は、『ちょっと気になる「働き方」の話』の中の次の文章がベースにあった。
ちなみに250万年を24時間に例えると、一世紀100年前は23時59分57秒ほどとなる。ただし日本の場合は、男女雇用機会均等法が成立したのは約40年前、この法律が改正され、女性差別禁止について実効性を持つようになったのは四半世紀前にすぎない。今という同時代を生きている人たちは、若い人たちと50、60歳代の人たちの間で人生の機会が大きく異なっている。ゆえに、政策をコーホート間で変えざるを得なくなる。
時間軸を持ったコーホート戦略
遺族年金・加給年金が議論された日の発言は、次。
すでに新しい時代ははじまっている
参考までに『もっと気になる社会保障』26-27頁より
変化は意識にも表れてきている
次は『もっと気になる「働き方」の話』からである(57-59頁)。