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勿凝学問(学問に凝る勿れ)

解題

昔々、勿凝学問(学問に凝(こ)る勿(なか)れ)というタイトルで、いくつも文章を書いていた時代があった。どのくらいの本数を書いてきたかというと、こんな感じ――これまで合計すれば400数本も書いてきている。

勿凝学問本数

こうした元気の良いことは、まぁ50歳までだなっと考えていたから、書いた本数はそうした感じになっている。その後は、どこかで講演などをして、講演録もあるから記録でも残しておこうと思って書き残してきた程度である。次のリンク先に、過去の勿凝学問があるのでお手すきの時にでも・・・。

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でもそもそも、勿凝学問とは何なのか? 
それは、次を参照。

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『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ』(2004)の「はじめに」より
本書をまとめるにあたり、『勿凝学問』〔学問に凝る勿れ〕というコーナーを設け、そこには、最近書いた随筆やインタビュー記事をおいた。「学問に凝る勿れ」とは、1890年に慶應義塾に大学部が設置された開設式における福澤先生の演題である。慶應義塾大学を開校するという記念すべきまさにその日に、第一期の入学生を前にして次のように話す福澤先生の痛快さは堪らない。


「之(学問)を好むと同時に学問に重きを置かず、唯人生の一芸として視るのみ。学を学んで人事を知らざるは碁客、詩人の流に異ならず。技芸の人に相違なしと雖も人生の完全なるものに非ずとて、物に触れ事に当たりて常に極言せざるはなし。〔中略〕学問に重きを置くべからざるとは、之を無益なりと云うに非ず、否、人生の必要、大切至極の事なれど、之を唯一無二の人事と思い、他を顧みずして一に凝り固まる勿れの微意のみ」
『福澤諭吉著作集』第五巻所収


わたくしの雑文や雑談をひとつにくくる呼称を求めて案じているとき、ふと『勿凝学問』がひらめいた。それがこの企画の由来である。この「はじめに」につづく次のページは、『勿凝学問』という新企画に収めた「思想と酩酊体質」からはじまる。二年以上も前に書いたこの随筆には、いま読み返してみると社会保障研究というわたくしの仕事に対する基本的な姿勢が記されているように思える。

「二年以上も前に書いた随筆」とあるが、2020年の今からだと、「思想と酩酊体質」を書いたのは20年近く前の話になる。写真も若い・・・

さて、先日、noteというものに登録する機会があった・・・海老原嗣生さんの「ファクターX ~コロナ禍で明暗を分けた盲点」を読むためには、登録しなければならかったわけで――そこで、これからは、年にひとつかふたつ書いている勿凝学問を、noteに残していこうかと思ったわけである。
まずは、勿凝学問の407番目になる「勿凝学問407 社会保障と経済成長――需要から見る国民経済」という話をアップしておこうかと思う。この話は、内閣府に設けられている「選択する未来2.0」という会議で話した際の講演録である。

解題の最後に、2006年に出した『医療年金問題の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』の袖の文章と、レンブラントの自画像を紹介しておこう。

『再分配政策の政治経済学Ⅲ』レンブラント



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