「Popcorn」と「映画の興行」について
こんにちは。
映像制作チーム「ネクシネマ」の田代です。
今日は、WEBシアターサービス「Popcorn」と「映画の興行」についてお話しさせてください。
僕は、20代半ばから俳優業を始めて、30代に入って自前で機材を買い揃え映画・映像制作を始めました。そして「映画を作るからには、上映のことも知らないと」と、映画の上映などについてもざっくりと勉強したのですが、その中で「興行場法」というものを知りました。
この法律の規制の対象となる「興行場」とは、「映画、演劇、音楽、スポーツ、演芸又は観せ物を、公衆に見せ、又は聞かせる施設」のことを指しています。
そう。
映画や演劇などを見せて収入を得る。
これがいわゆる「興行収入」とかの“興行”なのです。
では、映画というのは、「興行場」でしか観ることができないのでしょうか?
そんなことはありません。
皆さん、学校だったり公民館などで映画を観たことは一度はあるはず。
ーー最近は無い人もあるのかな?ーー
このような興行場以外での上映を「自主上映」と表現することもあります。
ここで、WEBシアターサービス「Popcorn」(https://popcorn.theater/)の登場です。
Popcornでは、著作権などの権利処理が行われた作品がネット上にストックされていて、それをマイクロシアターとして登録されたカフェなどで見ることができます。
この「マイクロシアター」というのがポイントです。
先ほど話に出した、興行場=通常の映画館を建てるには、床の面積・換気設備などについて様々な取り決めがあるのですが、マイクロシアターにはそれらの縛りがありません。
月4回までの上映であれば、マイクロシアターでの上映は「興行」にはあたらないのです。
そして、マイクロシアター登録に必要なスピーカー・プロジェクター・スクリーンは、それぞれ1万円弱~数万円程度なのです。(意外と安くないですか?)
まとめると。
・2~3万円くらいあれば、だいたいどんなお店でもどんな場所でもマイクロシアター登録できる
・お店/その場所の方とちゃんと相談ができていれば、誰でも「Popcorn」で映画の上映イベントができる
のです。
僕は子供の頃から家で三角座りしながら、ひとりで映画を観てきました。
金曜ロードショーを観て、深夜のBS映画劇場を録画しておいて、近所のレンタルビデオ屋で借りてきて。
今でも映画を観る時間というのは、世界で一番豊かなひとりぼっちになれる時間です。
けれど、「Popcorn」での映画体験はそれとは少し違い、終わった後に集まった方と映画の話をしたり飲んだり、映画にまつわる「交流」が自然と生まれます。
ストリーミング配信など、デジタル技術の発展とともに、映画を観る「手段」は圧倒的に多様化しました。
ですがそれらの多くは、「一人で」「安く」映画を観る手段の多様化といえます。
色んな方とつながりながら、映画文化を盛り上げていく土壌を育てる。
そのための「交流」の場はまだまだ足りていないと僕は感じています。
「Popcorn」で映画を観れば、作り手にも適正な価格で上映権利料が入り、お店の人にとってもPRになる。
そこから生まれた交流が新たな何かにつながっていく。
そんな風に「Popcorn」を利用する方が増えてほしいな~と心から願います。
「Popcorn」。(https://popcorn.theater/)
映画が好きな人全員に、特にインディーズ映画界隈の方にはぜひぜひ知って欲しいサービスです。ぜひチェックしてみてください!
「ネクシネマ/Nexinema」でも上映イベントなどを行っていこうと思っています。
ご興味あればぜひ。(https://note.mu/kenjitashiro/n/n0f714d3f661b)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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映像作家・俳優 田代健二
HP:https://nexinema.jimdofree.com
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