習慣に必要な、「組み」の時間。
今日一日のことを寝る前に少しだけ振りかえってみる。
疲れてしまえばそんな余裕もなく、気づけばベッド中…なんてこともしばしば。ある本で読んだ「一日に使える意志力(選択力?)には人それぞれ限度がある。」という言葉を思い出すと、その通りかもなぁと思えてくる。
そうすると、意志をもって選択できることには限りがあるのだから、無意識でも取り組めるような習慣を間に挟んでおくのがいい、という考えに行き着いた。習慣が大事というのを思い返してみれば、スポーツ選手はそれをルーティーンという名で実践している。
前も書いたかもしれないが、デザイナーの佐藤オオキさんは習慣を徹底していて、食べるお店も着る服もブランドも決めてしまい、自分が取り組むべきデザインに集中するという。黒のタートルネックにジーパン姿だったスティーブ・ジョブズもそうなのだろう。
何か一つの事柄を習慣にしようとすると、定着するのに21日かかるとか66日かかるとか、いろいろ研究があるけれど、今回は定着うんぬんの話ではなく、習慣をどうするかということを考えてみたい。
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習慣ができたとき、前書いたように日々行うなかで調子を計るメーターの役割をしたり、他の部分で集中力を使えるようになる。
ただ、習慣を作りすぎてそれに追われてしまうと、結果的に自分が何をしたかったのかわからなくなることもある。そんなことを友人のブログで読んだ。
日々、ルーティーンに追われていると失っていくものがある気がする。もちろん、ルーティーンは大切なことだからルーティーンになっているんだと思うんだけど、追われているとなるとそれはルーティーン以外に何も生まれない。目の前しか見れなくなると、いずれルーティーンが続けられなくなったらする。ルーティーンがなぜあるのか、何を目指しているのか、それがわかっていれば失われずに済むことがたくさんあると思っている。何のためのルーティーンなのか?これは一度問うた方がいいと思っている。(本日のつれづれ No.1086)
先ほど取り上げた佐藤オオキさんは、習慣というのを多く決めているのもあって、周りからストイックだとみられる。でも本人からすれば全然苦でもなんでもなく、むしろ楽なのだという。そんな風に思えるなら必要なものだと言えそうだ。
習慣習慣と書いてきたが、大事なのは振り返って調整する「組み」の時間をもつことだろう。「組み」は組み立てたり組み直したりすること。これがあれば自分にとって最適な組み合わせがみえてくる。
例えば僕は前から「瞑想」が、生活のバランスを整えてくれるんだろうなぁと思って取り入れようとしていた。でも何度挑戦しても長続きしない。そこで、まず夜の寝る前に「ほぼ日手帳」に向かって一日のことを簡単に振り返ることをはじめてみた。
ルールはない。特に誰に見せるわけでもなうから、好きに思ったことを書く。書けなければ明日でもいいよくらいの気持ちだ。ここに習慣の振り返りを入れてみたらうまくいった。
これはいい。
今は寝る前に5分、瞑想を軽くして力が抜けた状態で眠りにつくのに落ち着いている。振り返りはやっぱり大事だなぁと感じる。
習慣に追われずうまく付き合う。そのために、今日もまた手帳に向かって自分と向き合う。
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