適切な水温に-2月の魚病対策-
1月、2月は1年中で最も水温が低くなる時期です。
東北地方では風雪にさらされる池はときに氷を張るようになってしまいますが、最近では、飼育管理のレベルが高くなり、何らかの方法で水温の上昇をはかり7℃〜10℃ぐらいには保つようになっているため、鯉にもある程度の動きが出て、餌を与えることも可能です。
この程度の条件であれば、泳ぎ方を見て鯉を観察することもできますし、治療もしやすくなってきます。鯉が横になってしまったり、じっと動かない状態では、観察も不十分となり治療上も不都合が生じます。
以前に越冬対策委員会でも結論づけられた越冬期の維持水温10℃は全く的を得たものと考えます。いずれにせよ、冬囲いや暖房設備を必要とする東北・北海道地区と比べ、西日本の暖かい地区の愛好家は恵まれているといえます。
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