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救急箱の用意を-2月の魚病対策-
急に水温が下がったときなど、鯉の体表の照りがなくなり、ごく薄く白っぽい感じになることがありますが、これは必ずしも前述した寄生虫等によるものではなく、水温の低下による粘液分泌の低下と粘液のゲル化によってみられるもので、俗にゆう”風邪ひき”状態です。
以上のような鯉の体表の白濁症状は1月、2月によく見られますので、月に1度の過マンガン酸カリの投与を行うと予防になります。このように、池全体に投薬するときは注水量など他の条件は変えないようにしておくことが大切です。
病巣を採取して標本を顕微鏡で見て正しい診断をつけることは大切で、適切な治療につながるわけですが、だれしもができることではありませんし、全述したような病気の特徴や症状によってだいたいの検討がつきものです。そして治療薬剤も多くを必要としませんし、余り難しく考えることはありません。
1月、2月は過マンガン酸カリとエルバージュで鯉の病気の予防あるいは治療をしてください。
救急箱の用意を
表1にあげた薬品の他に赤チン(マーキュロ)、ピオクタニンブルーを用意し、筆とピンセット、メス、はさみ、スプーンなどを備えておくとよろしいと思います(図3)。
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