はじめに
このたび、沢口鱗光主幹を通じて黒木会長より、季節に先駆けた魚病対策について1年間連載するようにとの要請がありましたが、私にはとても力不足で、1年間無事に通せるかどうか不安でもありましたし、また先建諸兄の立派な仕事により、だいたい魚病治療の基本となるところはすでに網羅され、そう目新しいものや、特別変わったことがあろうはずもなく、戸惑いを感じたわけです。
しかし魚病研究員を委嘱されている以上、期待に応えねばと、わが身を省みず、お引き受けすることになりましたが、これから私が述べることは読者の皆さんの知っていること、あるいは重複する部分など大いにあろうかと思いますが、それはそれで重要なことと思っていただいて1年間お付き合い願えれば幸いと存ずる次第です。
嘉数研二