鯉の呼吸と循環について-7月の魚病対策-
鯉の鰓蓋をめくりますと赤く綺麗な鰓がみられます。ちょうど車のラジエーターのようなヒダ、つまり鰓弁が密に並んでいて、ここで外部の水と魚体とのガス交換(呼吸)が行われています。
口腔の加圧ポンプと鰓腔の吸引ポンプの一連の作業で引き起こされます。鰓弁の基部には外転筋と内転筋があり、口腔からくる水がくまなく二次鰓弁の網の目を抜けるように鰓弁の列の位置を調整し、二次鰓弁内の血液は上皮を隔てて流れる水とは逆方向に流れ、つまり対向流になるようになっていて、ガス交換の効率を高めています(図