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#7「オスグッドってただの成長痛?」と思っている君へ~他では語られない話~

スポーツを頑張るジュニアアスリートの皆さん!
最近、「膝の下が痛い」、「運動後にズキズキする」、「膝をつくと激痛!」
こんな症状はありませんか? もし心当たりがあるなら、
それは オスグッド・シュラッター病 かもしれません。
「成長痛だからそのうち治るでしょ?」
そう思って放置していると、長引いたり、プレーに悪影響を及ぼすことも! でも安心してください。オスグッドの仕組みを理解し、適切なケアをすれば、パフォーマンスを落とさずに乗り越えることができます。
ここでは、一般的に知られている治療法だけでなく、科学的な視点から、他では語られない重要なポイントをお伝えしていきます。


オスグッドとは?

オスグッド・シュラッター病は、成長期のスポーツ選手に多い膝の障害です。
特に、ジャンプやダッシュが多いスポーツ(サッカー、バスケットボール、陸上競技など)をしている子どもに発症しやすいのが特徴です。

なぜ痛みが出るの?
・成長期は骨と筋肉の成長スピードが違う
・骨が急に伸びる → 筋肉や腱が硬いまま骨を引っ張る
・大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が膝の下の骨(脛骨粗面)を強く引っ張る
・骨に負担がかかり、炎症が起こる!

【Point】
この部位はもともと軟骨が多く、成長とともに骨化していきます。
この時期は骨化の途中のため強度が弱く、障害を起こしやすいのです。つまり、運動量や負荷量の調整(オーバーワーク)、そして日頃からのケアが重要になります。


こんな症状が出たらオスグッドかも!
・膝の下(脛骨粗面という骨)が痛い(腱ではない)
・走る・ジャンプすると痛みが出る
・膝をつくと激痛
・運動後や長時間座った後にズキズキする
・片膝 or 両膝どちらにも起こることがある
心当たりがある人は要チェック!
【Point】
ここで注意が必要なのは、膝蓋腱炎との鑑別です!骨か腱かを見分けましょう。それによって治療が異なるため注意が必要です!


オスグッドになりやすい人の特徴

☑ 成長期(小5~中学生)で身長が急に伸びた!
☑ スポーツの練習量が増えた!
☑ 大腿四頭筋(太ももの前)が硬い!
☑ ジャンプ・ダッシュが多い競技をしている!


練習は続けていいの?休むべき?

オスグッドは「運動のやりすぎ」で悪化することもあります。しかし、全く動かさないのも逆効果の場合があります。


練習を続けるかの目安は?

・痛みが軽い(違和感程度) → 負荷を調整しながら続ける
・プレーに支障がある痛み → 練習量を減らす or 休む(休んだ方が回復が早い場合も)
・歩くだけでも痛い! → 完全休養が必要

【Point】
無理するとどうなる?
骨が剥がれて痛みが長引く → 大ケガのリスク(長期離脱)!
・成長後も膝下の骨が出っ張る → 変形の可能性(治りません)!


オスグッドの診断・治療法
病院では、以下の方法で診断されます。
・膝の下の骨を押して痛みがあるか(腱の痛みなら膝蓋腱炎の可能性
・ 片脚でジャンプすると痛む?(ジャンプテスト)
・スクワットすると痛む?
・X線で骨の変形・剥離を確認(必要に応じて)

一般的な治療法
・アイシング(冷やす):痛みの強い初期は運動後15分程度
・ホットパック(温める):痛みが強い時期を過ぎたら15分程度
・ストレッチ
・サポーター・テーピングを活用
・痛みが強い場合は一時的に運動制限
【Point】
治療はタイミングが重要!
これらをいつどのタイミングやるかが大事です。病状に応じて適切な対応を行わないと悪化することもあります。
例えば、痛みがでてから無理して太もも前のストレッチを行うと痛みが強くなる場合があります。よく考えてみて下さい。繰り返すストレスで骨が引っ張られているので、それを無理に引っ張るとさらに悪化するのです。つまり、その時期はサポーターやバンドで固定して、運動制限(必要に応じて休息)を行うことが大事になります。ストレッチを行うにしても太もも前以外のストレッチを中心に行い、痛みが落ち着いてきたら、太もも前のストレッチを少しずつ開始します。



オスグッドを予防する方法
発症すると回復に時間がかかるため、最も大事なのは予防!

ストレッチを習慣化する
・体幹・股関節周りのストレッチ
・大腿四頭筋ストレッチ(前もも)
・ハムストリングスストレッチ(裏もも)
・ふくらはぎのストレッチ(アキレス腱まわり)

正しいトレーニングで負担を軽減
・体幹トレーニング(腹筋・背筋) → フォームを安定させる
・片脚スクワット → 膝周りの安定性を強化
・ランニングフォームを見直す → 着地の衝撃を軽減


まとめ
・オスグッドは成長期のスポーツ選手に多いが、適切なケアで乗り越えられる!
・痛みの程度に応じて、練習の負荷を調整することが大切!
病状を理解し、適切な治療・ケアを行うことが重要であるが、最も大事なのは日頃からの予防!
あなたやチームメイトにオスグッドの症状はありますか?どんなケアをしていますか?

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Kenji
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