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[詩] だれのもの
色彩の惑星など、
真っ二つに割れてしまえばいいし、
そんなスローガンなんて蛍光色で
塗りつぶしてしまえばいい。
明日に即興をとりいれるならば、
無感情で口笛を吹く。
アイスクリームを食べるふりをする。
ほんとうに冷たく感じるならば、
シュッとカードを投げたって、
ポトンと床におちるしかない。
訳もなく、食卓の上で踊ろう。
青だけが私の色なんて言う歌は、
「夜の向こう」
なんていう言葉ごとミキサーにかけてしまえ
といったのは、あなただし、
惑星ごとの住人が全部同じ種族なわけではないのだから、
必要、不必要にわけてしまうより、
燃やし尽くそうよ。
摩擦だけが、かがり火ならここにいよう。
触れていればこそ、こすれるのだから。
食卓まで全焼するくらいの密度で詰めこまれた、
あれは三年前だったよね。
水のそばからそっと眺めるしかないし、
それを証明する方法もすでに燃え尽きた。
もしも感嘆符が調和だと言い張るならば、
全部本当になるだろう。
太陽の位置が昨日とはまったく違う。
絶叫と沈黙とを同時にすることだけが、
あなたをここにいさせる魔法だと
ありとあらゆる人が言うから、
わたしはどっちも捨てて足をブラブラさせる、
それだけが、わたしの言葉だと、
そんな独り言をオウムに頼んだ。
その歌がもしあなたの耳に届くなら、
わたしの絵の中のあなたの耳は、
きっとないだろう。
あなたの耳はわたしのものではないのだから。
たとえおさるさんのものだとしても。