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[詩] やっぱりぼうっとしていた

ヤクルトを飲むとき
のどががら空きになる
光った 夢のように 
回転している
実際の夢は回転しない
差し出されたグラスと
レゴで作られたプールの思い出
赤と青と黄色で組み立てられた
経験値が上がる
エレベーターも高速であがる
みるみる柔らかくなって 
霧がでて 
大きな動物が通った跡を隠す
もともと知らなかった 
大きな動物は知っていた
どこに行くかは誰も知らない
湖には届く 朝を告げる声が届く
来ないから待つことにするけれども
栗は拾う グラッセにする
定規で測られるノートの隅に
描かれた廃墟のイラストにも
黄色い紙に大部分は青で
すこしだけ赤の線で
グリッドの線を引く
閉じ込めることにしたから
いっぱいになるまで詰める
身体が止まらなかった
放り込まれる 
構築されたり追放されたり
一気に水がダムから放流されて
廃墟にする時
石が凶器となった時
時間は刻まれはしない
乾ききった石が 
包み込まれる 両手で
間違っていても
そのままにしておく
片寄ってあなたに触れる
肩と肩 
朝焼けと共に濃紺から
でてくる 
ここに千年は
殺伐とした青として

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