
[詩] 私の野原は
流麗な土地は沈み続ける
「ごぼうを保存したいの。」は
野原の願望のせいではない
囁き続ける空間だ
「小さい頃から粘土を
練ることだけは得意だったのです。」
未だに続く清涼な試練
「枯れても枯れても生えてくる。」
あの声が微生物なら
忙殺される
「同じ大きさの土地です。」と
備蓄されてしまう徴
あれは琥珀となった穴
ぽっかりとした穴
沸騰するのが
刺激的な土地
しかし
どこまでも噂は噂
「誰かが言ったんだよ。」
聞こえてしまった
わたしの肉の中で
映像が荒野になる
それが玉ねぎ大なら
「すっかり荒れ果ててしまったね。」
「ヤメてくださいと叫んだ」が
攫われた
「沈黙を沸騰させて。」が
蒸留された
饒舌に輝いていたのは何
上澄みのような水分は刺すだろう
だからこそ
あそこはすっかり日陰
油断はできない