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[詩] なにか始まっているのだろうか

飛行機が飛んでいる
釣りをしていて
チョークが飛んできてマユミをかすって
スローモーションでゆらぐ
無重力で浮かぶカッターナイフ
エンジンの音がして 
ウキが沈んだ
溶けた  
未確認飛行物体も飛んでいる
今日右目がよく見えない
水辺
トランスミッターをいじっている
右のドアから男の人が部屋を横切って
左のドアから出ていった
固まったよ
馬車がわらを積んで運んでいた
チャートが上下している
破産した 
サーカス勤務初日
どこかでジーっと言う音 
わたし死んでた
3人はいたと思う 坂をのぼって
画面の横に
右から左斜め前へ傾斜している
左曲がったらまだ坂だった
ホットドッグをほおばった 煙が登ってた
明日はわたし生きる
切り裂く 勢い良く
コンビニの列に並んでいる
知らない土地が知っている土地になった
ハンチング帽がチラチラしていた
ボールが弾みながらだんだん静かになってゆく
今日が支払期限だった
土手の上だった
黒い煙が勢い良く
とりあえず爆破しとくか 一旦
自分をごまかしながら好きになってゆくその過程
うん そうだね そのほうがいいと思う
想像の未発表のビートルズの歌を歌っている
公園に誰もいなかったが象はいた
コンクリートだし
三時間睡眠
並べられた 大きな紙袋と小さな紙袋 
小さく切断された消しゴム
カーテンが閉められるまたは開けられる音
何度も繰り返し 
小皿にもられた柿
じょうだんじゃない
突き刺さっているフォーク 
タンパク質が生成されながら
強風でジェットコースターは中止
誰もいない公園をみていた
だれかが入ってきた
隔てているものは
3本のU字型の鉄柵だけ
あの人は中 私は外
でも
あの人から見れば
私は中 あの人が外
送った 振り向いた 
目があった
縦スクロール 
二人の人が違う方向に歩いていった
公園の名前の看板
「の」がふたつ
消しゴムで後ろから消していった
公園

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