[詩] わらび餅

わらび餅は
冷蔵庫の中
だった
わたしは　場所にいて
わらび餅は　
ない

移動して　草そして草
そして　場所　
わらび餅を
まっている　まるまって
来た　きな粉が
砂漠になった

わたしは来なかった
視界も来なかった

沢山の人が　死んで
沢山の人が　生まれた
書かれすぎた　やっぱり
書かれすぎた
真実だから？

きなこは１０才で煙草を吸い始めた

あっちのほうで死体
が　あった

道端の草は　ありすぎて
騒々しく眉唾だ
つぶやいて
やばい人がいると　ツイート
そして　リツイート
裏切りものである
なぜが飛んできた
それは　透明だが　硬かった

丘などこえて来ない
フラットだった
どこまでも　折れてしまった
折れてしまったから
非常に
わらび餅を
忘れようとしていた
わすれようとしていた

こっちの方でも死体があった

開ける　次々と
すべて　できるだけ
長距離トラックの荷台　
消火栓　
心の扉　
期限切れのピーナッツバター
長過ぎる固有名詞
例えば
やめた
あのわらび餅は
どこにもない
どこにもない

誰かのショッピングカート
似ている　わたしの？
あれはわたしの
わらび餅では
なかった

（アニメキャラの可愛い声で）「任意」
死体だらけだよ
それだけじゃない
生まれた
ごろんごろん
本当のことは本当に
つまらない

事実は　何度も
誘った
つぶやきを
まさに
わらび餅は爆弾
爆風が
あれはため息
なだらかな坂になった
突き当りに
わらび餅は　ない

いろいろな人のいろいろは
バラバラな死体をひとつにまとめた団子だ
ゴーレムにでも
飲まれてしまえばよいのだ
飲まれてしまえばよいのだ

どこにいっても（　　）だらけだ
空欄を埋めて下さい
もしよろしければですけど

レゴで
立方体のわらび餅入れを
作った
入れた
はみ出したので
左斜め上だけは欠けている

わらべ餅を
全部食べた
レゴをばらした
わたしを
全部食べた
風が吹いた
誰が知っている　そのことを
草　もち