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薄いペラペラがコンセプトです。最近の詩がはいっています。です。
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2022年10月の記事一覧

[詩] 亡霊とヒコーキ

今日の標語 角を曲がったら、アッ! (第一案) 亡霊で 拭く クリームサンドは 希少種 (第二…

林ケンジ
2年前
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[詩] チューブのはちみつ

落下 途中で ヤメた わたしも 床に刺さる  音と音 聞きたかったから (迷った なにを?) …

林ケンジ
2年前
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[詩] 点と線は陽気に

! スケッチブックに 点を書いたのは もちろん占いをするためで そのために4本の手足があり …

林ケンジ
2年前
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[詩] 鳥は鳥

バード イズ バード! 極度に羽ばたき始めた 街殺しの飲むヤクルトは 優しくて 文字文字し…

林ケンジ
2年前
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[詩] 草がおおすぎる

明け 暮れ (「明け」をください) たのは きりの なかで とろとろ  あるく もやもや  めの…

林ケンジ
2年前
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[詩] フェスティバルに行こう

「このブロッコリー憑き!」 「わからない」 フェスティバルに出発する 来てしまった順番に …

林ケンジ
2年前
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[詩] 夕方ではなかっ

1枚の差し出された紙は ぼくたちが まだ足音から 出ていないことを 指さしている それは タイプされた文字で 刻まれたというよりは 昼寝から起きたら朝の 忘れられた夜の  思い出せない色で 三日後に予約された 雨の イラストは 水ではなく 数本の斜線と 傘 どこかにある 忘れ去られた 水分 保管された切れた 電球 それは 同じ体勢で寝てしまい 急に 暴力的になる 右腕よりも 振り向けば 崖の 可能性は 背筋を伸ばすことを 僕に諦めさせる まだ  足音と 白い紙に 印刷される

[詩] よく見たら

よく見たら 微笑の 三原色のドット 浮いている 宙ではないし 浮かんでもいない 「浮いている」…

林ケンジ
2年前
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[詩] ありきたりの答え

「題名」を理解したので 水槽の中の「水」を取り出す 尖った「角」を「撫でる なるべく優しく…

林ケンジ
2年前
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[詩] 記憶のオノマトペ

みっしりとが だんだんと 隙間 あい て ユクりと ゆっくりと やってくる 閉じられたカーテ…

林ケンジ
2年前
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[詩] 防波堤で雨

綺麗な石を3個集めた。 かぎり だった 。 水たまりをフリスビーのように 投げた 犬が飛んだ…

林ケンジ
2年前
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[詩] アメーバ

ベースボールキャップと 書いて 消しゴムで 消した ベースボールキャップ 消す 書いた 消す そ…

林ケンジ
2年前
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[詩] 鳥が鳴いた

ヒュンヒュンと鳥が鳴く 緩み旋回する 目が ヒュンヒュンと ダンス 始めた 寝返りは 止まら…

林ケンジ
2年前
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[詩] 「カタカナの呪文」

目が覚めたが二度寝してまた目が覚めた 夜中のバス停というドイツ語を指でなぞる。30回めに人差し指が語尾に刺さったまま戻ってこない。人差し指は妙に強情なところがある。指輪をプレゼントしてもらったみたいに手のひらを眺める。ない指の隙間から向こうが見える。ミロの瓶が見えた。立ち上がり、ちょうど指の太さになるまで離れた。かなり指が短くなった。 横に何度も黒のサインペンでギザギザを書いた後、たてにも同じことをしてから、斜めに鋭い線を数本書き足してゆっくりと回転している。それが窓枠から